コンビニエンスストアにおける雑誌や書籍の位置付けが揺れている。ミニストップは1日、千葉市内の店舗で、18歳未満への販売や閲覧禁止に該当する雑誌などの「成人誌」の取り扱いを中止した。2018年1月1日からは、全国で取りやめる。コンビニでの雑誌や書籍の売上高は減少傾向にあり、集客装置としての役割も薄れつつある。 「販売を止めないでほしい」。ミニストップが成人誌の取り扱い中止を発表した先月21日、別のチェーンのコンビニには高齢者と思われる男性からの電話が複数かかってきた。 従来は若年男性客が多かったコンビニだが、各社はサラダや冷凍食品、日用品などの充実で女性客の取り込みを図っている。コンビニなどが加盟する日本フランチャイズチェーン協会(JFA)は成人誌について、区分陳列やシール止め、購入・閲覧者の年齢確認をするといった指針をすでに設けている。 それでもミニストップが成人誌の取り扱いを中止したのは