SFC生の就職を語る上で避けて通れない話題が、「SFCバブル」と呼ばれた人気の過熱と、その崩壊に伴って急落したといわれるSFC生の就職率だろう。開設当初のSFCは革新性な取り組みを評価され、人気を博した。ところがその評価はおよそ10年の間に急落することになる。SFCに対する世評の流れを「就職」というキーワードを軸に見て行こう。 ハーバードの教授に賞賛されたキャンパスが「プータロー製造工場」と呼ばれるまで SFCがどのようにメディアで取り上げられてきたかを知ることは、世間のSFCへの評価を知る上で役に立つ。たとえばハーバード大学名誉教授のエズラ・ボーゲル氏はかつて日経紙上でSFCを持ち上げるコメントを残している。 「私は慶応大学の藤沢キャンパスを高く評価している。海外で数年生活して藤沢キャンパスで勉強したような人を企業が採用すれば、すばらしい創造力のある人が出てくるかもしれない」――エズラ・