先日、ある事業会社の取締役とのランチの際、7&iホールディングス(HD)に対する買収提案の話題になりました。決してひとごとではないと真剣に話すまなざしから、日本企業にとって「黒船襲来」の危機感を持って受け止められていることを実感しました。何人かの買収防衛の専門家と話をしても、日本企業の間で緊張感が高まっていることがうかがえます。 7&iHDの時価総額は約5兆6000億円。もはや規模が大きいからといって安心してはいられないのでしょう。経営の独自性をあくまで維持したいのであれば、企業価値を高める道筋を示し、実現させること。それが、アクティビストや招かれざる買収者に付け入れられない対応策の王道です。ただ、それだけが防衛の手段ではないようにも思います。 今回は、7&iHDのライバルと目されるイオンの株主対策に注目しました。アクティビストからの攻勢に続き、グローバル企業から買収提案を受けている7&i