マイナス成長となった今回のGDP速報を名目で見ると、意外にも、一つを除いて、内需の各項目の増加率はプラスだった。その一つというのが公共投資であり、外需も含めた全体が前期比-0.3になっている中、寄与度が-0.1というのでは、輸出がコケたら、惨めな結果になるのも仕方あるまい。経済成長は、最善を尽くしてなお、確保は難しいのに、手を抜いていては、成功するはずもない。昨年度の補正予算を絞り込んだ段階で、こうなるのは、見通せたことだ。どうして、こうも粗雑さが目立つのか。 ……… 7-9月期の民間消費(除く帰属家賃)は、名目の前期比が+0.4であり、実質では、物価上昇のために-0.2に落ちてしまうが、堅調と言えるだろう。設備投資も、名目で+0.3であり、実質ではマイナスになるにしても、前の4-6月期が3%超の大幅な増加だった後であることを踏まえれば、十分なものであろう。景気の呼び水だった輸出や公共投資
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