健康診断の項目の一つに、BMI(肥満指数)というものがある。一般的には、20〜24が適正と言われているが、その数値に科学的根拠はあるのだろうか。米カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のAnthony Jerant氏らが、米医学誌「The Journal of American Board of Family Medicine」に発表した論文(2012; 25: 422-431)によると、BMIと寿命の間には関係を見いだせなかった。つまり、太っているだけでは必ずしも早死するリスクが上昇するわけではないという。ただし、高血圧や糖尿病にかかっている場合はこの限りではないようなので、安心は禁物だ。一方で、痩せている人の方が死亡リスクが高いこともあらためて検証された。 ◎肥満と寿命の関係は過去10年間で変化 BMIは体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った値のことで、この数値が20未満だと低体
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