熊本に、廃線跡や廃墟好きの方におすすめの場所があります。そこは恋人の聖地「二俣橋」のすぐ近く。熊延鉄道(ゆうえんてつどう)の遺構「八角トンネル」です。 蔦がからんだ八角形の洞門が連なり、まるで異世界に続いているよう。不思議な写真が撮影できることから、SNSでも密かに注目の場所です。古い石橋も多く残る、美里町。人々の足を支えてきたローカル線の足跡を見つけに行ってみませんか。
熊本地震で被災した南阿蘇鉄道。阿蘇大橋近くの立野駅周辺では、ゆがんだ線路を大量の土砂が覆った=4月17日(南阿蘇鉄道提供) 熊本地震で被災し、全線運休中の第三セクター南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が廃線の危機に立たされている。運行再開には1年以上かかるとみられ、30億~50億円に上る復旧費用の確保も見通しが立たない。災害で大きな打撃を被るのは、経営基盤の弱いローカル線共通の事情。秋田、茨城など三セク鉄道4社が支援切符を販売し、仲間の苦境を助けようとする動きも出てきた。 南阿蘇鉄道は1986年、旧国鉄高森線を継承して開業した。営業距離は高森駅と立野駅(南阿蘇村)を結ぶ17・7キロ。阿蘇山の麓を走るトロッコ列車や、日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」が全国の鉄道ファンに親しまれている。地元では主に熊本市や大津町、阿蘇市の高校や病院へ通う生徒、高齢者が利用している。 震度7を記録した
熊本電鉄・池田駅(熊本市西区池田2)近くにあるトンネルをくぐり、1両編成の電車が現れた。正式名称は「5000形」。濃い緑色に、下ぶくれの丸みを帯びた姿から、「青ガエル」の愛称で親しまれている。 「トンネルを出た姿が、土の中から顔を出したカエルに見える。人気の撮影スポットです」。熊本電鉄運輸課長の中野育生さん(49)が教えてくれた。かつて東急電鉄(東京)を走っていた青ガエル。その後、各地の私鉄に売却され、このうちの2両が1985年、熊本電鉄に来た。 同社が所有する青ガエルは57年に製造されたものだ。軽量化された車体に、最新機器を備えた当時の高性能電車だった。 熊本電鉄では86年から運行を始め、現在は上熊本線・上熊本―北熊本駅間の3・4キロを走っている。つり革に東京・渋谷のファッションビル「SHIBUYA109」の広告が印字されるなど、東急時代の名残をとどめる。 全国に散らばった青ガエルたちも
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