福岡、佐賀県境にある脊振山(1055メートル)の山中でクマを見たという目撃情報が17、18日、両県警に相次いで寄せられた。 警察や自治体は登山者らに注意を呼びかけているが、九州のクマは絶滅したとされ、1987年を最後に確認されていない。脊振山では目撃情報自体、初めてという。 福岡県警早良署によると、17日午前9時過ぎ、登山中の男性(35)ら2人が航空自衛隊脊振山分屯基地(佐賀県神埼市脊振町)から西に約4キロ離れた自然歩道で、走り去る体長1メートルほどの動物を目撃。男性は下山後、「クマが走って逃げるのを見た。イノシシではなかった」と通報した。 また、佐賀県警神埼署によると、18日午前7時20分頃、別の登山者の男性(46)から、山中で二本足で立っている動物を見たと110番があった。男性が目撃したのは、分屯基地から西に約2キロ離れた自然歩道だったという。