墳丘がほとんど壊されていたが、未盗掘の石室が発見された相作馬塚古墳(7月末、高松市で)=高松市教委提供 最近まで中世の塚(墓)とみられていた高松市鶴市町の 相作馬塚 ( あいさこうまづか ) 古墳(5世紀後半)を市教育委員会が調査し、未盗掘の石室を確認した。 副葬品の武器や武具が埋葬時のまま良好な状態で残され、埋葬儀礼を復元できる貴重な資料になる。 墳丘は中世以降、塚に転用されて大きく壊されていたが、石室(長さ3・2メートル、幅0・6~0・8メートル、高さ0・6メートル)が残されていた。直径16メートルの円墳か帆立て貝形古墳だったとみられる。 石室内には、よろいの「 短甲 ( たんこう ) 」、「 眉庇付冑 ( まびさしつきかぶと ) 」、 槍 ( やり ) 2点、鉄製矢尻約60点、大刀1点、管玉10点などが副葬されていた。また、木棺に使った鉄製のかすがい11点も出土した。糸など通常は朽ち