「こたつにあたりながら雪見で一杯の鉄道旅は最高です」と語るのは、全国各地の鉄道路線を乗り歩くフォトライター・西森聡さん。寒い冬にポカポカ暖まりながら楽しめる冬季限定列車が、この時季にたくさん運行されるのです。そこで、西森さんオススメの冬季限定の「あったか列車」を紹介します。 >>その他の記事一覧 だるまストーブにあたりながら、地吹雪舞う津軽平野を行く 本州最北端を走る津軽鉄道の名物列車が「ストーブ列車」です。客車内に2台のだるまストーブを積んだストーブ列車は、1930(昭和5)年の開業当初から運転を続けていて、今では津軽平野の冬の風物詩になっています。 立佞武多(たちねぶた)で知られる五所川原から、太宰治の生家「斜陽館」が残る金木を経て、津軽中里へ、地吹雪舞う真冬の津軽平野を進みます。だるまストーブ前の席は、汗ばむほどの暖かさ。ストーブの上ではスルメイカが炙られて、こうばしい香りが漂います