日本サッカー界を長らく牽引してきたこの天才司令塔を知らない人はいないだろう。’97年に高校を卒業し、Jリーグ入りを果たしてちょうど20年。’02年からはレッジーナ、セルティック、エスパニョールと海外を渡り歩き、世界でもその名を轟かせた。’10年に古巣の横浜F・マリノスに復帰するも、今季からジュビロ磐田に電撃移籍、10番を背負う。キャリア20年のベテラン選手が今、自身のサッカー人生、そして電撃移籍の真相に改めて思いを馳せる――。 ――今季ここまでを振り返っていかがですか。 中村:やりたいこととやらなければいけないことが、まだたくさんあります。それはチームに対してもそうですし、自分自身に対してもそう。ピッチでは、まだ20%くらいしかできていないのが現実。長いことマリノスにいたので、まだジュビロにいることが不思議な感覚になるときもあります。だからこそ早くいいプレーをして、ジュビロに染まるというか