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2010年6月19日のブックマーク (30件)

  • 10億年以上の未来:CO2と温暖化について - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    「6億年前の全球凍結後の地球は二酸化炭素濃度が0.1atmあって、平均気温も50度ぐらいの時期があったんだし、数億年のスケールでみれば現代の温暖化って普通じゃね。人類や今いる種のいくつかは絶滅したり多少は困るかもしれないけど、生物圏自体は相が変わるだけで不動のままだよ。」みたいなことを言っている人がいるようだが、地球と生物の歴史を過信していると思う。地球環境や生物圏は極めで強靭で柔軟性の高いシステムだが永続する存在ではない。地球は閉鎖系でもなけれ安定状態にあるわけでもない。ただ、バカみたいにシステムが大きいので根源的な前提が変化するのに数億年の時間が必要なだけだ。時間は逆転しないように、失われたものは回復しない。10億年を超える時間スケールでこの世界は安定ではないし、数億年前と同じ未来は二度と訪れない。 まず6億年前と決定的に異なる点は、当時より太陽が明るいということだ。太陽は1億年に1%

    10億年以上の未来:CO2と温暖化について - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • ダーウィニズムを伝えることは意外に難しい - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    茂木さんを「駄目」と決め付ける人ってやっぱりいるんだね - 諏訪耕平の研究メモ を読んだ。状況から推察するに、ダーウィニズムはどうも難しいらしい。 ダーウィニズムって一見誰もが知っているように見えて、コアの発想をちゃんと抑えている人は意外に少ない。理科系であっても非生物系なら単に「生き物がどんどん進化して別の生物に枝分かれして今の姿になったとする説」ぐらいの曖昧な理解の人は結構いて、そういう方々にとっては批判が何に対して向けられているのかわかりにくい。現実にはそういうレベルの話ではないのだが、傍目には枝葉末節レベルの議論を9:1ぐらいの戦力比で優勢な主流派と非主流派が争っているように見えるのかもしれない。 幻影随想:福岡伸一氏の書く文章が到底見過ごせないレベルで酷い件 Liber Studiorum 福岡伸一批判強化週間 批判されている福岡さん当人については触れない。私は彼の著作を「生物と

    ダーウィニズムを伝えることは意外に難しい - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • サウジアラビア王立大学、KAUST について - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    KAUST - King Abdullah University of Science and Technology http://www.kaust.edu.sa/ 中東の科学動向をヲチしている方々にはいまさら感があるだろうが、アブドゥラ王立大学を紹介してみる。 21世紀はイスラームの時代と言われて久しく経済的な発達は著しいが、科学の分野における存在感はお世辞にも大きいとは言えない。かつて世界の頂点にあったイスラム科学の栄光も今は虚しく響くだけ。 そんな立ち遅れた状況を打開し、イスラーム圏の頂点ひいては世界に冠たる最強の理工系大学を立ちあげるべくアブドゥラ国王がポケットマネー1兆円を投じて立ち上げたのがこの大学だ。日皇室がポンと1兆円だしたりすると・・・、調達できたとしてもいろいろと風向きとか調整があって難しそうだし、そもそも社会構造というか富の分布的に・・・まぁ、この辺はサウジらし

    サウジアラビア王立大学、KAUST について - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • Amazon.co.jp: 熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ): 田崎晴明: 本

    Amazon.co.jp: 熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ): 田崎晴明: 本
  • 2008-04-09

    オーソドックスなばかりになるが幾つか紹介しちゃうよ。 熱学思想の史的展開―熱とエントロピー 作者: 山義隆出版社/メーカー: 現代数学社発売日: 1987/01メディア: 単行 クリック: 57回この商品を含むブログ (12件) を見るこれは読み物でありいわゆる教科書ではない。数式や物理が分からなくとも読めるようになっているので、熱という思想がどう醸成されたかという科学史に興味があればこれを読むことをお勧めする。昔は熱や温度は曖昧な概念だった。熱は何らかの状態量だと考えられ、その物質的な実在基盤である「熱素」という仮想粒子が考えられていた。しかしそのパラダイムは破綻することになる。現在の熱学体系に落ち着くまでの科学者たちの様々な議論と紆余曲折の物語だ。 熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ) 作者: 田崎晴明出版社/メーカー: 培風館発売日: 2000/04/01メディア:

    2008-04-09
  • 2008-05-21

    「ドラえもん」がネズミパニックに陥った際の「地球破壊爆弾」危機は、キューバ危機と並んで日の一部では有名だ。 劇中の地球破壊爆弾は威力の割に極めてコンパクトな爆弾として知られる。あの爆弾の重さを20kgとして全ての質量がエネルギーに変換されたとしてもTNT換算で420メガトンであり、せいぜい関東が焼け野原になって衝撃波が地球を何週かする程度だ。どんなメカニズムが働いているのかすこし気になった。 地球なんて爆発すればいいのに、と呟く前に地球を破壊するために必要なエネルギーは何によって決まっているのだろう。地殻の岩石を砕くのに必要なエネルギーを積分すればいい?、単純に隕石とクレーターの大きさの関係からクレーターの直径が地球規模になるくらいのエネルギーと推定すればいい? そのどれも地球を破壊するにはあまりにも少なすぎる。 NHKスペシャル「地球大進化」で直径400kmの隕石が時速72000kmで

    2008-05-21
  • スカイダイビング世界記録 完全版

    つべから輸入1960年8月16日Joseph Kittinger大尉により達成された31,330 mからのジャンプ。最初にあげた動画(sm2007476)の後半がイミフだったので、準備過程も入った動画を探してきた。スカイダイビングなのに、何この宇宙服?

    スカイダイビング世界記録 完全版
  • 暖めますか - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    物を暖め続けるとどうなるか。 40℃ 低温火傷の恐れあり 100℃ 水が沸騰(常圧) 800℃ 物質が赤熱しはじめる。 1600℃ 鉄や銅、アルミなど多くの金属が融解する。 5500℃ 最も沸点が高い金属であるタングステンが蒸発。 20000℃ 熱運動で電子が剥ぎ取られプラズマ化が進行する。 100万℃ ゆっくりとした核燃焼が始まる。 1億℃ ヘリウムが燃える。 10億℃ 炭素などの軽い元素が燃え始める、核融合の典型温度 50億℃ 核燃焼が平衡に達し、全ての物質が最も安定な鉄になる。 100億℃ ガンマ線に叩かれて原子核がヘリウムに熱分解する。真空から反物質の一つである陽電子が次々と作り出されるようになる。空間が膨大な量のガンマ線と電子/陽電子に満たされる。 2兆℃ 原子核を形作る陽子や中性子が境界を失って融解しクォークグルーオンプラズマとなる。クォーク、グルーオン、電子、陽電子、ガンマ線

    暖めますか - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    taninsw
    taninsw 2010/06/19
    これからはコンビニでちゃんと断わろう。あぶないところだった
  • サイエンス記事のよみかた[基礎編] - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    詳しくない分野の科学記事を読むときに、知っておくと便利かもしれない事をいくつか書いてみる。 科学ニュースの8割はブラフ 研究者は役人を説得して予算を獲得するために必死である。外向きの宣伝では結構、夢のまた夢みたいな夢を加えて話したりする。そしてその夢想みたいなところほど記者はいつきやすい。「そういえばあのニュースは結局どうなったの?バラ色の未来はどこ?」とぶり返すのは野暮というものだ。そう簡単に宣伝文句どおりの世界は訪れないので、期待して読んではいけない。 NGワード:「究極的には」用例:「騒音がほとんど発生せず、水しか出さない究極のエコ旅客機の実現が可能である。」 「○○の課題はあるものの」とあったら10年は実現しない その○○の課題こそが研究を阻む最強で最大の障壁であって幾多の研究者を葬り去ってきた怪物である。○○の課題はあるもののもうすぐ我々の生活を変える日が来るだろうと書かれなが

    サイエンス記事のよみかた[基礎編] - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • Genomic Era ―ゲノム情報の時代―

    (07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日トンデモ大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17

    Genomic Era ―ゲノム情報の時代―
  • 数学や物理でつまずく前夜に起きたこと(前編) - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    「私は理系科目を挫折することが神によって予定されているから、勉強しないのだ。」 まだ、私が小さかった頃である。高校レベルの自然科学や数学すら勉強する前の話だ。私は理系科目というものに一抹の不安を抱えていた。 いちおう、NHKスペシャルや科学雑誌の毒気に時々はあてられたりして興味が無かったわけではないけど、を買って勉強するのは躊躇していた。 というのも、周囲の先達はみんな口を揃えて「ムズカシイ」というのだ。担任の先生曰く、物理のテスト20点だった。同じ団地に住んでいた上級生曰く、全然わからん。近所の大人曰く、数式を見ていると頭が痛くなってくる。 あの年齢で数学を勉強しようという強い意志はなかったし、まわりのムズカシイ大合唱に囲まれていたせいもあり、敷居の高い雰囲気だけが先行していた。興味はあるけどとっつきにくい。そして手を出せば普遍的に挫折する物だ。そういうイメージが小さな私にへばりついて

    数学や物理でつまずく前夜に起きたこと(前編) - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • 家庭で反物質は作れるか?:お手軽陽電子編 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    やー、反物質というとSFに登場する架空の存在だと世間様に思われているかもしれないけど、医療など意外にわれわれの身近なところで使われている。とはいえ、反物質なんて実感がわかない。ということで、家庭で簡単に反物質が作れる方法がないか考えてみるよ。 いきなり反アルミニウムとか複雑な構造をもたものは難しいので、とりあえず一番簡単な電子の反粒子である陽電子を作ってみよう。さすがに小麦粉を混ぜたくらいでは作れないが、いまでは学生実験でも簡単に取り扱えるありふれた存在だ。陽電子とは電子の反物質で、質量や相互作用といった電荷以外の性質は電子と全く同じ*1だが、電荷だけが逆のプラスになっている粒子だ。自然界で生成された陽電子は速やかに電子と対消滅を起こしてエネルギー(ガンマ線)に変換される。そのエネルギーは1円玉ほどの反物質があれば山手線の内側を更地にできるほどだが、そこまでの大量生産を行う技術は今のところ

    家庭で反物質は作れるか?:お手軽陽電子編 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • 2008-08-11

    「量子力学」や「相対性理論」は、テレビで最先端の科学のように語られることがあるけれど、もう古典中の古典に分類される。なんというか大正ロマンの香り。普段私たちが見聞きする物理理論の多くは、100年以上前に確立している。 「信じられるかい?相対論的量子力学が出来たのって、1920年代なんだぜ。」って誰かが言ってたが、既に20世紀初頭でこれだけのことは語られていた。 1900年代黒体輻射式、特殊相対性理論、光量子仮説 1910年代一般相対性理論、ブラックホール、余剰次元理論 1920年代膨張宇宙論、シュレーディンガー方程式、量子電磁気学、ディラック方程式 5次元萌えでおなじみのカルツァクライン理論が出来たのも1920年代のことだし、皆既日で時空の歪みを示した有名な写真も1910年代の話になる。ディラック方程式が生まれてから今年で80年、流行りの「ひも理論」ですら40歳になる。 戦後の理論は世間

    2008-08-11
    taninsw
    taninsw 2010/06/19
    20世紀初頭の科学者は、なにかカンニングしてるな
  • 私、ニュートリノ過敏症なんです - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    電磁波過敏症なる概念が提唱されてから何年になるか知らないが、あと何十年かしたら「ニュートリノ過敏症」なんてものも流行ったりするのだろうか。ためしに、ググってみたところ1件しかみつからない。また症状は希少なようなので、とりあえず初期患者になっておく。 「ニュートリノ過敏症って、おまえの体は何でできているんだぜ?」とか「ちょっと吸収剤として神岡高山の暗い水の中に沈まないか。」という突っ込みはさておき、日で原子炉が稼動している間は眩暈がしたり吐き気などの症状が表れたりする病気のことだ。原子炉からはニュートリノが外部環境にダダ漏れなので、多分、体調不良はそれが原因だよ。マゼラン星雲で超新星があった1987年2月23日には熱出したし。 重力波過敏症の方ほど貴重な人材ではないが、ニュートリノ過敏症患者を100人あつめればハイパーカミオカンデにも対抗できる気がする。どこの研究室でもひっぱりだこだ。 ち

    私、ニュートリノ過敏症なんです - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    taninsw
    taninsw 2010/06/19
    天才だ
  • ようは宇宙でやればいいんでしょ? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    2097年、史上初のワープ実験が行われた。reheating problemの解決策として2065年頃に確立したActive Galactic機構を応用することで、2つのDブレーン間にフレーバー共鳴を発生させ、空間を極限まで折りたたみ・・・(略)・・・なお、この実験は深刻な事態が発生した場合に備え、宇宙で行われることとなった。 たまに、SFなどである設定だが、まったく未知の物理現象を実験する際に、「地球にもしものことがあったら困るから宇宙でやる」というものがある。 我々は人間からみた距離スケールで生活しており、なんとなく他の天体や宇宙空間は地球とは隔絶されたメチャクチャ遠いところにある存在としてイメージし、「宇宙でやれ」は何かあった場合のリスクをかなり削減できる有益な手法と考えがちだ。 数日あるいは数時間という時間スケールで進行する破局、そして高々地球が壊滅する程度の被害スケール、そして感

    ようは宇宙でやればいいんでしょ? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • 2007-09-29

    SFでは文明の極地の一つのあり方として、StarWars のCoruscantしかり地上全体が数千メートル級の高層ビルで覆われているような惑星がでてくることがあります。どこにそれほどのオフィス需要があるかについては興味があるところではありますが、そのような都市惑星の仔細について色々と議論している方が英語圏ではそれなりにいるようです。 東京23区のような広く薄い都市でも1.5万人/km^2を超えます(香港で10万人/km^2)。地球の面積は5億km^2であり、東京程度の人口密度で地球を覆えば75兆人。逆に言えば、地上の1%が地球レベルの都市に覆われただけで総人口は1兆人に達します。 数千メートルの高層ビル群が供給する床面積は膨大で、人口密度は2000万〜1億人/km^2。例えば惑星が地上2000階のビルで覆われてしまえば、それは惑星が2000個あるのとおなじ面積です。公共空間や様々な余裕を含

    2007-09-29
  • スーパーアース:文明が宇宙に満ちる前に - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    数日前、巨大地球型惑星と推測される天体の発見が学会で報告された。巨大地球型惑星(スーパーアースと呼びたいヒトがいるらしい)の報告は少しずつ増えてきており、もうすこしサンプル数が増えれば統計的な議論もしやすくなる。 惑星には木星みたいな巨大ガス惑星と、固い岩盤がむき出しになった地球型惑星の2種類が存在する。基的に半径(測定できれば)や質量や環境などからそう推測しているに過ぎないが、今回報告されたのは地球と同じように表面が海や岩盤で構成される惑星分類群だ。発見された天体の質量は、探索手法の特性に起因するものであるが、いずれも地球の数倍から数十倍程度の質量を有し、スーパーアース発見として盛んに宣伝されている。 これらのスーパーアースの中には、異論はあるにせよ、液体の水が存在でき生命の生存に適した領域であるハビタブルゾーンに存在すると推測される天体も含まれている。典型例として地球の10倍の質量、

    スーパーアース:文明が宇宙に満ちる前に - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • 2008-02-23

    職場に送るのヤメレ。「だめだこいつ、はやくなんとかしないと。」と言っている場合じゃないのかもしれない。前回からそれほど時間が経っていないはずだが、忙しさにかまけて放置すると若干まずい気がしてきた。容認できない事態が発生する前こ、ちらからもなんらかのアクションを起こすべきだろう。 このサイクルだと、そろそろ笑っていられなくなる。 バグのないソフトは存在しないし、完璧なセキュリティは存在しない。デバッガーとしてのあり方は、狂キャラや神キャラの存在を肯定する少ない理由の一つだ。 http://d.hatena.ne.jp/pkrs/20071231/1199041798 MUGENのバグ取りこと神キャラが最後に行き着くところ MUGENで相手を倒すには、HitDef、ReversalDef、Projectile、TargetLifeAddでダメージを与えるか、P2StateNo、 TargetS

    2008-02-23
    taninsw
    taninsw 2010/06/19
  • 宇宙は熱死するの? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    箱を用意する。 問題を簡単にするため、完全な断熱壁で構成されているとしよう。 箱の中に、熱いガスと冷たいガスを閉じこめてみる。十分な時間が経てば箱の中は熱平衡になって、均一な温度のガスになるだろう。あとは、何億年時間が経っても変化しない。 熱い物と冷たい物が均一の温度になることはあっても、均一の温度の物体が冷たい部分と熱い部分に分かれることは日常世界では経験的に起こらない。 実験その2:銀河系が入るくらい大きな箱で では、箱の大きさを思い切って100万光年ぐらいにしても同じだろうか。 これに既に均一温度になったガスを封入してみる。一見すると箱の中はエントロピー最大で熱的に死んだ世界だ。 前回と同様に、十分な時間をおいてから蓋をあけてみる。さて、そろそろ1億年ぐらい経っただろう。中を覗いてみると、熱いガス塊と希薄で冷たい部分に分かれている。均一な温度と密度のガスから、星や星雲が生まれ一方で広

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  • 地球は平面である - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    世界は平面であると最初に主張した人間は天才だと思う。私たちの生活空間はこんなにも凸凹しているのに、数百キロという大域的なスケールでは平面と見なせることに誰が最初に気付いたのだろう。世界は日列島全てを平面の地図で表現して支障がでないくらい平面なのだ。 それに較べれば地球が丸いことなど、数千キロレベルで支配的になる二次補正項に過ぎない。 最初に、国レベルの地図を作った数千年以上前の人たちは、世界の平坦さに驚いただろうか。それともその頃には既に自明のこととして受け入れられていたのだろうか。もしかすると、多くの生物にとって普遍的な認識なのだろうか。 世界のトポロジーに関する科学史をよく知らないので憶測まじりだが、古代から現代に至るまで世界の構造とは重力秩序の問題であった。世界が平面である根拠として多く用いられたのが、「世界が傾いたり丸かったりしたら物が転がったり落ちていってしまう」という主張だ。

    地球は平面である - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
  • ジュネーブ郊外の研究機関を環境テロリストが占拠したとき - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    人類最後の日こと、初めてフルでビームが入る9/10まで残りわずかとなった。中の人の話を聞く限りでは、ジュネーブの加速器施設周辺で特に抗議活動が行われているという話は聞かないし、過激な環境保護団体が突入したという話も聞かない。警備上の警戒態勢もなく、実に穏やかな状況だそうだ。 そもそも、あの実験を過激派が実力行使で阻止することなど可能なのだろうか。聞いた話と妄想と憶測を織り交ぜて適当にシミュレーションしてみる。 以下の文章は、あくまで仮想の実験装置に関するフィクションであり、現実の団体Cや加速器Lの警備詳細とは一切関係ありません。また、何らかの犯罪を教唆するものではありません(と書いたところで桜田門の胸先三寸だけど)。 Level 1 // 作戦開始、キャンパスへ侵入 これはでも可能だ。そこは核関連施設でも軍事施設でも企業秘密を扱っている工場でもない。すべての情報が世界に対して開かれたどこ

    ジュネーブ郊外の研究機関を環境テロリストが占拠したとき - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    taninsw
    taninsw 2010/06/19
    ゲーム化決定
  • はじめての衝突 :動き出すLHC - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    ALICEでのお祝いの様子 Geneva, 23 November 2009. Today the LHC circulated two beams simultaneously for the first time, allowing the operators to test the synchronization of the beams and giving the experiments their first chance to look for proton-proton collisions. Two circulating beams bring first collisions in the LHC 日時間11/23(月)深夜、LHCにおける最初の衝突実験が行われた。その2日ほど前に、陽子ビームがLHCを周回し、14ヶ月ぶりに元気な姿をみせた。そして今度の衝突でさらに

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  • 太陽の光はどこまで届く? - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    これからの季節、大いなる正午の直射日光は、それに照らされた鉄路の小石ですらその一つ一つをギラギラと輝かせる。 太陽、この偉大な天体の明るさはさらに一段上の形容詞が必要なほどで、「死と太陽は直視できない」とまでいわれる。うそだと思ったらほんの1分ほど太陽を見てみよう、みごとに目から光をくりぬかれることになる。 それほど激烈な光を放つ太陽ではあるが、その明るさが無限ではない以上、十分な距離をとってしまえば、ずいぶん小さく頼りないものになってしまうだろう。太陽から離れ、果てしない旅路の果て、いずれは太陽の光を肉眼ではもう認められなくなる時がやってくる。 実視6等を限界とすれば、その距離は約50光年だ。 意外と近いと思った人も多いのではないだろうか。高々50光年、宇宙の話題ではまるでご近所のように書かれるが、それは太陽クラスの光がその方角にありながら視界か失せてしまうほどの距離だ。 夜空の深さを探

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  • 撤去されない自転車をつくる技術 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    「駅前に放置された自転車が撤去される。リスクは認識して停めたはずなのにやられると悔しい。」そんなエピソードは世にありふれている。老若男女、国籍や学識を問わず、「放置→撤去」のコンボは後をたたない。 自転車が撤去されるリスクを取り除くには、駐輪場を探すか折り畳んで持ち運ぶか、いずれにせよ少しの労力で解決できる手段が用意されている。しかし、それすら面倒なようで、大量の自転車が駅前に駐輪されている。この状況に対して自治体は長年に渡って、社会インフラの整備や意識改善・・・(以下略 御託はさておき、自転車は撤去されたくないが我慢はしたくないという人が一定数あるようなので、我慢させるよりもイノベーションで富裕層向け(?)のハイテク自転車でもつくったら需要は・・・・・・・、無いだろうけど考えてみる。 いかにして自転車は撤去されるのか まず、自転車の撤去手順だが概ね次のような感じだ。 駅前に放置する 職員

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  • 距離可変式陸上:たとえば、10m差走 - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    あるいは、短距離走者と長距離走者が同じフィールド上で戦うには マラソンに以下のルールを加えたらどうなるだろう。 1位が2位に25m差をつけた時点で1位確定 優勝者が決まったら、2位が3位に25m差をつけたところで2位が確定と順番に決定していく スタートから全力疾走して1位を獲りに行く短距離走者が現れるだろうか。2500m差ならともかく25m差や10m差走のルールなら当人の実力と機会があればなんとかなりそうなレベルだ。 そのまま放置するとほんの数秒でトロフィーを持っていかれるので、何人かは彼/彼女を必死に追うかもしれない。スタートダッシュ集団は体力を激しく消耗するため、最初の数十秒で勝負がつかなければまとめて舞台から消える。 温存と放蕩 スタートダッシュ組では勝負がつかないと決め込んででスタミナを温存する戦略もある。場合によっては、スタートダッシュ君を刺す役回りをみんな避けてしまって、逃げ切

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  • 「ぷよぷよ」で知人が強すぎたとき - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    ながれをぶった切って久しぶりに「ぷよぷよ」の話をする。このゲーム、同じ色のぷよを4つつなげて消すという単純なルールでありながら、クレタ島の地下迷宮のように無限の奥行きがあり、数学的にも甘みがある。 偶然できた4連鎖に驚いたり、普通にみんなで互角にわいわい楽しんだ時期もあった気がするが、しんみりしてしまうのでそれはおこう。今となっては時々思い出したようにオンライン対戦をやる程度で、研究室で話題に出すこともない。もとより実力差とゲーム性の衝突を補正するのが難しい癖のある遊戯だ。一部の人のみにカミングアウトした隠れ趣味となってそれなりの月日が流れた。 人間に溶け込んだ鬼のはなし そんなある日、知り合いが鬼のように強いという噂を聞いた。 最初は「へえ」と、マンションの勧誘に対応するかのようなリアクションになった。これ以上カミングアウト枠を拡大するつもりもなかったし、強いといってもせいぜいで12〜1

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    taninsw
    taninsw 2010/06/19
  • 太陽は資源のかたまり、技術さえあれば - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

    以下、気分転換に、適当に思いついたことをメモしただけ、話はまとまっていない 太陽から資源を採掘できるだろうか。 これから数億年後、あらゆる惑星のエネルギー資源が枯渇した超未来を考える。木星すら絞りつくされた状況で最後のエネルギーフロンティアになるのが太陽だ。太陽系の質量はその99.9%が太陽に集中しており、エネルギー生産量に関しては99.9999%をはるかに超える。太陽から放射されるエネルギーは4e26ワットに達しており、100万キロワット級原子炉40京機分になる。それほどのエネルギーを1000億年*1に渡って放出できるだけの水素が埋蔵されている。現在の核技術で扱いうる重水素に限定して5桁落としたとしても、現在の世界一次エネルギー消費にして3000京年はしのげる計算になる。 太陽にストローを刺せないだろうか 太陽の表面温度は高々6000Kしかない。黒点に限って言えば4000Kだ。 やや専門

    太陽は資源のかたまり、技術さえあれば - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
    taninsw
    taninsw 2010/06/19
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  • Category:否定された仮説 - Wikipedia

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  • 「日本初のペタコンが今秋より東工大にて始動」記者会見, 2.4Peta FLOPSのスーパーコンピュータ TSUBAME2 導入開発の開始について 東京工業大学学術国際情報センター titech-tsubame on USTREAM. Other How

  • TSUBAME2 | [GSIC]東京工業大学学術国際情報センター

    最新のお知らせは、TSUBAME計算サービスからご覧下さい。 TSUBAME2.0利用ポータルへは、こちらから。 2011.3.1 TSUBAME2.0 ビデオ(2011年2月改訂)ストリームを開始 TSUBAME2.0のビデオ(2011年2月改訂)のストリーミングを開始致しました。 TSUBAME2.0 ビデオ (2011年2月改訂)日語版 TSUBAME2.0 ビデオ (2011年2月改訂)英語版 2011.2.23 AMBER11のGPU版プログラムの性能評価を行いました AMBER11のGPU版プログラムの性能評価 2011.1.21 TSUBAME2.0 ビデオストリームを開始 TSUBAME2.0のビデオのストリーミングを開始致しました。 TSUBAME2.0 ビデオ 日語版 TSUBAME2.0 ビデオ 英語版 2011.1.17 TSUBAME2.0サービスの強化 TS