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ブックマーク / bn.dodgson.org (19)

  • A Cycle Collector on Gecko - steps to phantasien t(2006-05-07)

    Gecko に実験的な cycle collector が実装されつつある. Brendan Eric が報じた. 記事によると Bug 333078 - XPCOM Cycle Collector がそれ. だいたい動いてるらしい. cycle collector とは循環参照用のガベコレのこと. (以下サイコレと略す.) Gecko の XPCOM は寿命管理に参照カウントを使っている. なので循環参照があるとメモリリークがおこる. Ajax の台頭でガンガン DOM を書き換えることもあり, XPCOM 内での循環参照が問題になっていた. 開発者の間で議論があり, (参照: "Fresh XPCOM thinking") おそらくその結果として上記のサイコレが実装されたのだろう. C++ プログラマとしては興味がある. なお, オープンソースだと他には Python でもサイコレが使

    taninsw
    taninsw 2012/03/21
    "参照カウントはスケーラビリティの点で有利なことがあるという. メモリ空間を全部舐める必要のあるマーク路線と違い, もっぱらスタック上の参照だけを扱えばいい参照カウントは局所性が高く大量のメモリ相手でも速い"
  • 呼び出しプラス記法の由来, そのほか瑣細なメール技法のこと - steps to phantasien(2011-07-18)

    そんなわけで仕事の話を書いてみよう. どこかで誰かの名前を呼ぶとき, Twitter が @ で mention するように Google+ では "+名前" と書く. 人の名前の所は名字でもメールアドレスでも適当に補完してくれる. "+" の記法はきっとサービス名にちなんだのだろうけど, 以前からメールの中で使われてきた慣習でもある. 今の勤務先にやってきて, かつてよりだいぶ多くのメールを読むようになった. 以前は会社もチームも小さかったし分散開発でもなかったから, 一日の有効メール量は 10 通くらいだった気がする. 私は朝と晩の二回しかメールを読まなかったけれど, ほとんど支障はなかった. 今や私の Gmail は pin tab され, 一日 50 通くらい届くメールをさばいている. これは webkit-dev や chromium-dev, webkit-bugzilla (

  • 心はさらわれるもの - steps to phantasien(2011-06-10)

    購読しているブックマークからリンクされていた "一歩先行くJavaプログラマが読むべきオープンソースソフトウェア10選" という記事が面白かった. この人はだいぶ色々読んでいてすごい. Java には読むのに良いコードが色々あるものだと見直した. 私は推薦リストを作るには至れない. もコードも, 読んだ直後に気分が盛り上がって紹介することは時々あれど, お勧めするほどには自分の趣味や記憶を信じられていない. 私の読書/コード体験にはストックホルム症候群みたいなところがある; 苦労して何かを読んだあとはつい, こいつは必読/珠玉の一冊/ツリーだ! と思ってしまう. これを読んでないヤツは素人, なんて気分にすらなる. 友人も似たようなことを言っていたから, もしかしたらよくある気分なのかもしれない. そんな気分になったら, 私は架空の積読タワーに思いをめぐらせ, この山と積まれたやツリー

  • Reading Readability - Backnumbers: Steps to Phantasien

    最近コードを読んでない. リハビリしようと軽めのものを探し, Readability を眺めてみた. Readability はもともと Instapaper にヒントを得て 書かれたブックマークレットで, HTML ページの文だけを抽出して見やすく表示する. Safari Reader の元ともなっており, 最近は 独立したサービス にもなった. Google Code でホストされているオープンソース版は実験ブックマークレット当時のもの. 2000 行くらい. 新しくはないけれど, 軽めのコードという趣旨にはあう. (私が Instapaper for Kindle ファンなのも Readability を読む気になった理由かもしれない. 題と関係ないけど Instapaper はちいさい Kindle のキラーアプリだと思うんだよね.) 文抽出 Readability の肝であ

  • あるライブラリのおもいで - Backnumbers: Steps to Phantasien

    そういえば先に紹介したのサンプルコードは 前勤務先が開発していたライブラリを使っている. そんなのがあったなと思いだした. 開発元の会社は私が退職したあと解散してしまい, 製品としてのライブラリもなくなってしまったようだ. 少しはバグとりなどを手伝った身として一抹のさびしさがある. 今は亡きこのライブラリを偲んでみたい. それは C(v1.x)/C++(v2.x) で書かれたノンブロッキングスタイルの通信ライブラリで, libevent に類する イベントシステムと IO を抽象化するレイヤの上に バッファ管理, フレーミング, 多重化, 暗号化, 圧縮, UDP ベースのストリーム実装 と hole punching を実装し, 簡単な RPC もついていた. そのほかにも経路の heartbeat や素朴なリマッピング, 簡易チート対策, 高負荷な暗号化や圧縮だけを別プロセスに切り離

  • ピンポン怪談と Conjunction fallacy : steps to phantasien(2011-03-14)

    ついに家にも来た!「輪番停電の作業のためおうかがいしました。」とピンポンする人たち。 インターホンの画面に映ったのは深々と帽子被った男数人。 でも耳たぶにたくさんのピアス見えた。作業があるなんて市役所から連絡ないし。 この手口で家に入られそうになる人多いらしい。みなさんも気をつけて! 巷で噂になっているような Twitter デマ情報や怪談の類が届かず 寂しい思いをしている私を気遣ってか, following の一人が新しいのを一つ retweet してくれた. ありがとう. この怪談はいくつかの点でよく書けている. なんといってもつかみがいい. ついに家にも来た! 前例を仄めかし, 読み手に自分の知らない流行があったと焦らせる煽りがバズに初速を与える. 伝聞ではない当事者の語り口が retweet の敷居を下げる. 体験談でありながら同時に後半の伝聞パート この手口で... を補強してい

  • steps to phantasien(2010-02-14) - 最近でもなく読んだ本

    裁断とスキャンが停滞している間にまた部屋の蔵書が幅をきかせ始めた. "最近読んだ" で自分のページを検索したら, 最後は 2008-01-11. 二年分か. そりゃかさばるわ. さっさとメモして処分したい. 順不同. (もうすぐ処分します. めぼしいのがあって物理的に無事なら差し上げますのでご連絡を.) RESFful Web サービス わかった気になっていたけれどわかっていなかった話が多く, 面白かった. 私が REST だと思っていたのは REST-RPC ハイブリッドだったのかとか, connectedness がないと REST としてはいまいちだとか. 特に 8 章のベストプラクティスについては, トランザクションや一括取得のように素人が考えたらうまく設計できなそうな 話題に定型を与えているのがよかった. 実際のデータは階層化されていなかったり unified interfac

    taninsw
    taninsw 2010/02/21
  • steps to phantasien t(2008-08-06): 最近もらった本: サーバ/インフラを支える技術

    いただきました. ありがとうございます. ネットワークの構成から冗長化, サーバのチューニング, デプロイの自動化まで, インフラや運用の話題を集めた. 私は運用やインフラに素人なので, 内容の技術的正当性について特に意見はない. ただ動いてる実システムの解説という点で信憑性は担保してる気がする. ひたすらすげーなあ大変そうなだなあと読んだ. 特に TCP/IP より下, LAN カード (という表記が我ながら素人っぽい. 玄人ぶるには NIC と呼ぼうか...) より向こうは つい所与のものと考えてしまう. たまに仕事で必要になっても同僚に押しつけてるし. 実は色々やってるんだろうなと, なんとなく思っていた中身を垣間みた気分になる. NIC より手前の話もあるけれど, 個人的には ハブ(...というと素人っぽい. スイッチ.) や ルータやロードバランサの出てくる話が, 未知の世界で

  • Tamarin 近況 - steps to phantasien t(2008-05-06)

    公開. から一年半. 最近はどうなってんのなかなーと Tamarin 周辺を見てみると, いろいろ変わっていた. 目玉は新しい JIT の仕組みである "Tamarin-Tracing". 略して TT. それと, TT に付随して入った Forth によるインタプリタ実装. 例のごとく マイコミジャーナル に ニュースがあった. よくまとまっているけれどまとまり過ぎている. もう少し詳しくみてみることに. 一次情報は ソースコード, Mozilla Wiki や tamarin-devel リスト などを参照ください. アーキテクチャ概観 これまでの Tamarin (Tamarin Central: TC) は, JIT の際に ABC -> MIR -> ネイティブコードと 2 段階の変換を行っていた. TT ではこれが 1 段増え, ABC -> IL -> LIR -> ネイティ

  • 最近読んだ本: 市場を創る - バザールからネット取引まで - steps to phantasien t(2008-03-30)

    表紙がすてきで買ったまま積読してたのを消化. とてもおもしろかった. 帯に "教科書が教えない<市場>の原理. 新しい時代の経済学入門" とあるとおりの 経済学読み物. イメージとしては経済学の教科書から ケーススタディのところだけを集めて一冊のにしたかんじ. オランダの花市場から始まり, 製薬市場と途上国の対決, 電波オークション, 特許と著作権, ブラックマーケット, 排出権取引...と, 市場の設計を切り口に, 経済学の話がおなかいっぱい読める. 満腹満足. 色々面白かったのだけれど, 印象的だったところをひとつ抜粋してみよう: 企業は市場経済を眺望するときにもっとも目をひく存在である. ここにパラドックスがある. 企業はある種の集権的計画によって 運営されている存在だからである. 責任はすべて最終的にトップが引き受ける. 企業内の取引は, 市場ではなく, 階層的コントロールに従っ

  • 近況. - Backnumbers: Steps to Phantasien

    とっくに明けてますがおめでとうございます. 親元には WiiFit がありました. また負けた. 悔しいので世の中にはニコニコ動画というのがあって... とまだまだ若いところがあるのを見せようとしたらアカウントがなくて, 仕方ないので金を払ってプレミアム会員になり, 鍋やらアホな料理を見ていたら年が明けていました. 最近読んだ 前回は 8 月. 全然最近じゃない... オブジェクト志向設計入門 第2版 原則, コンセプト 古典ということで読んでおく. 厚い. 辛かった. 古さは感じるが, しっかりとした内容でそこそこ満足. 継承の話以外は. 1/3 くらいは継承の話で, そこは辛い. もう多重継承とかやめてよ... 継承付近のつじつまあわせで Effiel の言語仕様は やたらと面倒になっている気がする. 使うことはないからいいけれど. 基準, 規則, 原則の議論はよく引用されるだけあ

  • Jolt Awards が読みたい steps to phantasien t(2007-07-14)

    よく書評を読む. 屋で勢い余ってハズレのを引きたくない. 一方で世の中あてにならない書評も多い. どこかに鉄板のおすすめリストはないかと考え, ふと Jolt Awards を思いだした. Jolt Awards は プログラマ向けのソフトウェアからウェブサイトや書籍までを扱う総花的なアワード. DDJ などを発行する CMP が開催している. ウェブサイトには "The Jolt Awards are the Oscars of our industry." とあるが, ちょっと褒めすぎだとは思う. アフィリエイトがてら Jolt Awards の歴代入賞を並べてみた. 思ったより玉石混合. でも時系列に眺めると時代を感じて楽しい. 1990 年から 2006 年まで. "Jolt Winner" がいわゆる "大賞", "Productivity Winners" は入賞くらい

    taninsw
    taninsw 2007/07/14
  • つくってわか(った気にな)る STM - steps to phantasien t(2007-06-23)

    最近みた TechTalks の中で STM (Software Transactional Memory) の話が面白かった. 紹介しようと思ったものの, まず STM の認知度はどれほどなのだろうか. 日語でぐぐると CPU 会社の宣伝くらいしか見当たらない. 友達にたずねたら "そんなので騒いでいるのは君と Haskell ユーザくらいだよ" とのたまう. 私の脳内では STM 派とメッセージ通信派が激烈な争いを繰り広げていることになっているけれど, 気のせいなのかもしれない... 念のため TechTalks を眺める前に少し STM の話を書いてみる. そのあと話の肴に作ってみた STM のトイ実装 (500行くらい) を紹介したい. Software Transactional Memory の話 ではさっそく STM のことを簡単に説明してみよう. 専門家による一次資料を読

  • steps to phantasien t(2007-01-03) いつもの派閥争いの話

    去年の未読 feed を消化していたら, XML vs JSON という話がぞろぞろ出てきた. 火事と喧嘩は XML の華. 最近ちょっとおとなしかったけれど, たまにはこういうのがないと寂しいよね. 火元は JSON の親玉である Douglas Crockford が XML2007 で行った講演 "JSON, The Fat-Free Alternative to XML" らしい (スライドの ppt) . XML 愛好家の集りで XML でないフォーマットの話をするとは豪胆だ. しかも暗に "おまいらおでぶちゃんとは違うんだぜ" と煽っているわけだから, XML ファンが刺激されるのも仕方ない. まとめ記事によると, 反撃の狼煙を上げたのは Scripting News らしい. でも読んでみるとあんまし JSON をわかってない節がある. 人も自覚があるのか, 議論をうながし

    taninsw
    taninsw 2007/04/26
  • RDB の FTS 拡張

    2006-10-02 近況 sqlite を眺めていたとき私がもともと何をしていたかというと, RDB への全文検索(Fulltext Search: FTS)をつなぎ方を探していた. flino で使った HSQL は FTS に対応していない. 以前 Lucene あたりを繋げないものかとコードを覗いたけれど, 敷居は高そうだった. (Java のくせに sqlite より modular でない気がする.) よく見ると HSQLBLOB にも対応していない. 結局ファイルと Lucene をアプリケーション側で管理している. いまいち. で, 今回はそのリベンジを目論んでいたのだった. (結局 sqlite をいじっているうちにストレス解消は完了.) 世の中を眺めてみると, RDB に FTS を繋ごうとする試みは多い. MySQL や PostgreSQL は FTS に対応

  • いまどきのデスクトップ処理系 steps to phantasien t(2006-09-22)

    いまどきのデスクトップは色々モダンになっている. ただモダン化は API の裏側で進んでいるため, あまり興味を持たれていないらしい. 一見いろいろウォッチしていそうな知り合いと話していてわかった. 利用者視点の話題では, いまどきのデスクトップというとたとえばウィンドウが ヘナヘナ揺れるといったアイ・キャンディばかりが連想される. でもそのアイ・キャンディに至るにはきっと山ほど苦労があったはず. そのへんをちょっとねぎらってみたい. 念頭にあるのは Windows Vista, Mac OSX, XGL あたり. まず共通の階層化されたアーキテクチャを想定し, ケーススタディを交えつつその層を下から上へ順にたどっていきます. 復習: デスクトップ処理系の階層構造 そもそもデスクトップの中味はどんな構成をとっているのか. ざっと眺めておこう. 典型的なデスクトップ処理系のアーキテクチャはだ

  • 最近読んだ本 : Working Effectively With Legacy Code - Backnumbers: Steps to Phantasien

    良いだった. 思わず知り合いに電話してカート投入を強要してしまった. 単体テストに挫ける, コストではないもう一つの要因がある. 技術的な難しさだ. テストには技術が必要だ. "テストで手を抜く" にはそのことを書かなかった. テストをしない言い訳にされるからというのと, このではその難しさに挑戦する. このではまずテストを議論するための枠組みを定義し, それからテストが困難なコードをいかにテストするかを Q&A 形式で示している. まずレガシーコードを "テストされていないコード" と位置づける. ここでいうテストは単体テスト. QA チームによるテストは含まない. それは開発のターンアラウンドを改善しないからだ. 単体テストの定義にもうるさい. 単体テストに 1 ケースの実行が 1/10 秒で終わることを要求している. 件数が増えた時にターンアラウンドが落ち, やがて実行されなく

    taninsw
    taninsw 2006/04/09
    「テストが困難なコードをいかにテストするか」
  • テストで手を抜く:steps to phantasien t(2006-02-12)

    海辺のカフカ もらいもの. すばらしく面白かった. (実はもう内容をほとんど覚えていないが, それは良い娯楽作品の条件だと思う...) 村上春樹はなんというか, 日語が卓越しているね. こんなにストレスなく読めて, かつ下品でない日語を書ける作家は他に見ない. アマゾン・ドット・コムの光と影 前から気になっていたのを近所の屋で発見し読む. 資主義的に良い会社で働くのが幸せとは限らないのは実感としては 当り前ではあるが, Amazon(JP) の配送センターで働くという極端なケースの体験記. Amazon は素晴しい企業だ. 流通やアルバイトの活用といった計算機的でない部分の出来が良いと 計算機は威力を発揮するのだなあ. Expert One-on-One J2EE Development without EJB Spring Framwork の思想に基いた J2EE のアプリケー

  • steps to phantasien t(2006-04-02) - JavaScript の暗黒面を覗く

    2006-04-02 近況 Shibuya.js のイベント に申しこんだ. が, メールアドレスを間違えたらしく登録確認のメールが来ない. 再申しこみをしようとしたら満員御礼. がっくり. JavaScript なんて嫌いだ. 今日は JavaScript の悪口を書こう. "Ajax IN ACTION" を読んで以来 AJAX 界隈を信じきれずにいる. ただ私も他人をとやかく言えるほど JavaScript のことをよく知らない. Bookmarklet を書いたり仕事のデモを作る程度. 文法の知識もいいかげんで, 型なし Java のサブセットのように使っていた. そこで不信感を晴らすべく少し JavaScript を勉強してみることにした. Web アプリケーションで仕事をしている友達に教えを乞うと, 仕様書がいちばんわかりやすいとのこと: "ECMAScript Languag

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