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ブックマーク / sekakata.exblog.jp (15)

  • 「構造改革」路線の由来と麻生内閣の政策転換?についての暫定的な覚書 | 世界の片隅でニュースを読む

    私もそうだったが、しばしば「小泉政権以降の」政策路線が「貧困と格差」を拡大したと言ってしまいがちだが、そうなると当然次のような問題が生じる。「小泉以降」ということは、「小泉以前」は良かったのか?と。同時代人のリアルタイムの感覚からすると、小泉政権時代に雇用待遇差別や社会保障の脆弱さが顕在化したのは確かだが、今日冷静に振り返るならば、企業のリストラによる雇用待遇全般の低下や非正規雇用の拡大はすでに1990年代に出そろっていたし、「就職氷河期」のピークだった1990年代末はまだ小泉政権ではなかった。小泉純一郎個人のエキセントリックなパフォーマンスに惑わされて、あたかも小泉政権が「突然変異」だったように錯覚しがちだが、実は「構造改革」というのは、少なくとも1980年代半ばからの長期的な政策潮流の帰結であったことを再認識しなければならない。 いわゆる「小さな政府」路線の源流は、1980年代の中曾根

    「構造改革」路線の由来と麻生内閣の政策転換?についての暫定的な覚書 | 世界の片隅でニュースを読む
  • Yahoo!百科事典はちょっといいかも | 世界の片隅でニュースを読む

    インターネット時代になった最大のデメリットは、不正確な情報が次から次へと広がりやすくなったことだと思っている。その最たるものがweb上の百科事典「ウィキペディア」で、専門家も素人も同等で参加できてしまい、執筆・編集の責任の所在が不明確なのに、それでいて検索の上位にくるので一定の権威をもってしまっており、その悪影響ははなはだしい。大学のレポート課題でウィキペディアに依拠した学生がみな同じところを誤記していたなんて笑えない話があるほどである。少なくとも学問の領域に含まれる事柄は、web上に確実性の高いソースが欲しいと思っていた。 そんな中、Yahoo!がweb上で無料のデジタル版百科事典を公開していることを最近知った。 Yahoo!百科事典 - 無料のオンライン百科事典 http://100.yahoo.co.jp/ ウィキペディアとの決定的な違いは、ベースが『日大百科全書』全26巻(小学館

    Yahoo!百科事典はちょっといいかも | 世界の片隅でニュースを読む
    tanipro
    tanipro 2008/12/04
    知らんかった。そんなんがあるのか。
  • 「賃上げ」だけでなく「労働分配率引き上げ」と「時短」を前面に押し出さねばならない | 世界の片隅でニュースを読む

    連合が2009年春闘で8年ぶりにベースアップを要求する方針を決めたという。 連合、8年ぶりベア要求 物価上昇に見合う賃上げを – 47NEWS(2008/12/02 15:47)*web魚拓 http://s01.megalodon.jp/2008-1202-2056-40/www.47news.jp/CN/200812/CN2008120201000625.html 「方針は、08年度の消費者物価上昇率の見通しを1%台半ばと想定。デフレによる物価下落が続いた昨年までと異なり、物価上昇で賃金が目減りする恐れが強いとしてベア要求を決めた」 物価上昇率が上がった以上、その分賃金を引き上げねば実質的には賃下げになるので、賃上げ要求自体は正当である。昨日、麻生太郎首相が日経団連など財界団体に対し、雇用の安定や内定取り消しの中止とともに賃上げも要請したことも追い風となろう。輸出産業主体の景気回復路

    「賃上げ」だけでなく「労働分配率引き上げ」と「時短」を前面に押し出さねばならない | 世界の片隅でニュースを読む
  • 本当の景気対策とは「労働法制遵守による雇用創出」と「消費税減税」ではないのか | 世界の片隅でニュースを読む

    金融危機以降、連日製造業を中心に有期雇用の派遣社員や期間社員の雇い止めが報じられ、11月22日時点で「ガテン系連帯」ブログがまとめたところでは約1万8000人余り(*)、報道されていない事例も含めると数万人単位が職を失っているとみられる。減益だ何だと騒いでいても依然として大きな内部留保を抱え、儲けを出しているにもかかわらず、容易に労働者を切り捨てる大企業のやり口は閉口させられるが、他方で恐慌となれば弱いところから打撃を受けるのは市場経済の必然的帰結でもあり、このままでは今後もますます雇用情勢は悪化の一途をたどるだろう。 *「派遣・期間工切り」1万8千人 ガテン系連帯☆ブログ http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/blog-entry-213.html その点で場当たりでない国家的な雇用対策はもはや待ったなしなのだが、政治の世界では金融機関への予防的資金注入に

    本当の景気対策とは「労働法制遵守による雇用創出」と「消費税減税」ではないのか | 世界の片隅でニュースを読む
  • メキシコシティ空港に住む日本人ホームレスへのまなざし | 世界の片隅でニュースを読む

    今日の日テレビ系列のテレビニュースが、メキシコシティ国際空港内で3か月寝泊まりしている日人男性について報じているのをたまたま観た。ホームレスに対する「まなざし」や貧困者の社会関係について考えさせられたので、紹介したい。 空港で3か月生活する日人男性、メキシコ – 日テレNEWS24(2008/11/25 15:21)*web魚拓 http://s04.megalodon.jp/2008-1125-2059-19/www.news24.jp/123794.html (前略) 東京都出身のフリーター・野原弘司さん(41)は、観光目的でメキシコを訪れた。最初はホテル暮らしをしていたが、所持金が少なくなってきたため、空港で寝泊まりしているうちに3か月が経過した。 珍しい日人がいるということで、地元メディアがこぞって取り上げ、記念撮影やサインを求める人がひっきりなしに訪れている。野原さんは「

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  • 「あいつらなら殺して構わない」という「空気」と「いつか来た道」 | 世界の片隅でニュースを読む

    厚生省(厚生労働省)の元事務次官らに対する殺傷事件の件。今日の新聞はどれも浦和の事件と中野の事件を同一犯による連続犯行と推定して、元厚生官僚を狙った「連続テロ」と報じているが、そもそも当に「テロ」なのか、目的が何なのか現時点では何とも言えず、ましてや現在進行の犯罪となれば普段以上に警察発表に対するリテラシーが求められるところであり、発言を慎むべきかもしれない。しかし、どうしても述べておきたいことがある。 犯人が何者で何を目的にしているのかは不明だが、厚生官僚とその家族が標的されたのは、一連の年金不安や相次ぐ不正に乗じたマスメディアによる「厚労省バッシング」が、厚生官僚を「攻撃してもよい公認の敵」に仕立てたことが影響しているのではないか、ということである。もちろん厚生省の年金制度設計や社会保険庁の不正は問題であり、ほかにも薬害問題や後期高齢者医療制度や生活保護抑圧などなど数えきれないほど矛

    「あいつらなら殺して構わない」という「空気」と「いつか来た道」 | 世界の片隅でニュースを読む
    tanipro
    tanipro 2008/11/19
    自分も似たようなことを考えていた。そしてこれを「テロ」と言って良いのかはまだ不明だし詳細が不明な事を前置きし、犯人は当然断罪されるべきだが、これで根本と思われる年金問題の本質が有耶無耶になるのも怖い。
  • 「金融サミット」はそんなにダメだったのか? | 世界の片隅でニュースを読む

    G20による「金融サミット」は16日に首脳宣言を採択したが、今朝の新聞各紙やweb上の専門家筋の議論を読むとあまり評価されていないようで、「具体策なし」「成果なし」「問題先送り」という批判も多い。しかし私は、はて今回の宣言がそれほど期待外れだったか? むしろ世界的な市場放任路線の終焉を完全に決定づけたこと自体に意味があるのではないか? と考えるのだがどうだろう。 そもそもずいぶん前から首脳レベルの国際会議では具体策は話し合われないのが通例で、実務レベルで合意した内容を追認することで何よりも国際協調を優先してきたのは、今回に限ったことではない。突然首脳会議の場で「想定外」の提案が出てきても場を混乱させるだけだろう。その点で「具体策なし」というマスコミの評価は厳しすぎるし、その批判はあらゆる首脳会議に向けられるのではなければ公平性を欠く。 今回の宣言は、「即効的な内需刺激の財政政策」を各国に求

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  • 失業保険漏れ1000万人でも国庫負担廃止とはこれいかに? | 世界の片隅でニュースを読む

    読売新聞電子版の「ジョブサーチ」に、奇しくも同じ日付で雇用保険に関するニュースが並んでいた。ある意味、日の社会保障崩壊の実情を戯画化しているようである。 失業給付国庫負担ゼロに(読売新聞2008/11/14)*web魚拓 http://s04.megalodon.jp/2008-1115-2051-18/job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_08111401.cfm 「2009年度予算案で、雇用保険の失業給付金に対する国庫負担を初めてゼロとする方向」 雇用保険漏れ1006万人の恐れ(読売新聞2008/11/14)*web魚拓 http://s02.megalodon.jp/2008-1115-2050-26/job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_08111402.cfm 「雇用保険の適用対象者にもかかわらず、申請していない恐れのある労働者が最大10

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    tanipro
    tanipro 2008/11/15
  • 自民党のCMは麻生首相への皮肉ですか? | 世界の片隅でニュースを読む

    今日、夕時にテレビのプロ野球中継を観ていたら、自民党のCMが流れていた。麻生首相が働く姿にかぶせて「今この瞬間も麻生は動いている」というナレーションが流れるのだが・・・ 今この瞬間はホテルで飲みいしているんじゃない? と思ってしまった。このCM、流す時間によっては皮肉でしかない。

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  • 「トンデモ空幕長」爆発! | 世界の片隅でニュースを読む

    沖縄戦「集団自決」訴訟の控訴審が大江健三郎氏・岩波書店側の勝訴に終わって安堵していたところに、とんでもないニュースが目に入ってびっくり仰天した。航空自衛隊の制服組トップである航空幕僚長の田母神俊雄氏が、懸賞論文で「侵略、植民地支配を正当化する歴史認識を示し、憲法にも異を唱えるような」主張を行い、しかもその論文が「最優秀賞」を受賞したという(共同通信2008/10/31 19:48)。 問題の懸賞は「アパグループ」の第1回「真の近現代史観」懸賞論文で、確かに最優秀賞受賞者に田母神氏の名があり、「日は侵略国家であったのか」と題する論文がPDFファイルで出ていた。 アパグループ 第一回「真の近現代史観」懸賞論文募集 http://www.apa.co.jp/book_report/index.html 主催者がアパで、審査委員長が渡部昇一氏という時点で、この懸賞のねらいは明白だが、実際のところ

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    tanipro
    tanipro 2008/10/31
    "論拠に提示しているのが黄文雄、櫻井よしこ、岩間弘、秦郁彦、渡部昇一各氏らの著作で、秦氏を除いて歴史研究者ですらないところが失笑もので、論文どころか大学のレポートでも不可になりそうな代物"
  • 貧乏人による追加経済対策寸評 | 世界の片隅でニュースを読む

    ○ 総額2兆円の定額給付 貧乏人に必要なのは何よりも現金なので、減税よりは給付の方がましだが、一回限りでは「景気対策」としては無意味。富裕層にとってははした金で、これでカネが回るわけではない。中間層は貯蓄に回して金融資を援助するだけ。貧困層にとっては借金の返済の足しには少なすぎ。カネをばらまいた所で解散・総選挙という魂胆も見え透いている。 ○ 雇用保険料の引き下げ 前々から「骨太の方針」で予告されている雇用保険の国庫負担廃止の露払い。今回は「埋蔵金」で引き下げ分を穴埋めするとしても、その後は失業保険給付が削減されるのは必定。必要なのは保険料引き下げではなく、国庫負担の増額なのに。これから失業者がますます増えるのは確実な情勢だが、またひとつセーフティネットが滅ぶようです。 ○ 非正規労働者を正規化する企業への奨励金 そんなはした金で正規雇用のイスを増やす企業なんてあるのか? こうしている間

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  • 「官僚主犯説」が財界の政治介入を促進する | 世界の片隅でニュースを読む

    ずいぶん前から「政治改革」議論となると「官僚支配」の打破ということが叫ばれ、現在の「政権交代」論でも官僚の政策決定過程からの排除や民間人の登用を求めるオピニオンは多い。「世間」における公務員バッシングと併せて、あたかも官僚制さえ潰せば全てうまくいくというわけだが、果たして当にそうなのか? この「官僚バッシング」について、法政大学教授の杉田敦氏が今月の『世界』で次のように指摘していた。私には至極納得できる内容だ。 いまおっしゃったこととも関係してくるのですが、日では従来は官僚が政策立案の中心になって、よくも悪くも官僚がやってきた。これに対して、とくにいわゆる90年代からの政治改革等の議論では、官僚支配から政治家中心へということが叫ばれ、選挙制度改革とか、内閣機能の強化が行われ、政治家、なかでも総理大臣に権力を集中させることは正しくて、官僚と言う、選挙で選ばれたわけではない人たちに政策機能

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  • 天皇在位20年記念「祝日」と「嫌な予感」 | 世界の片隅でニュースを読む

    現天皇の「即位の礼」から20年目にあたる2009年11月12日を臨時の祝日とする法案が準備されているという。今月16日に設立された超党派の「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」が議員立法を目指しており、すでに自民党は22日に内閣部会が法案を了承、民主党や公明党も近く党内手続きを済ませるという(時事通信・内外教育研究会2008/10/22 10:24など)。議連には共産党と社民党を除く全会派が参加しており、早期成立は確実だろう。 1970年代以降、これまで天皇在位の節目ごとに政府は天皇の在位記念行事を行ってきた。1976年の昭和天皇在位50年、1986年の同60年、1999年の現天皇在位10年のいずれも記念式典が開催されている。同時に財界人を中心とする民間の「奉祝委員会」が祝賀行事を行うのも慣例化しており、特に1999年の時は芸能人を招聘した皇居前広場での式典が話題になったのを記憶している

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  • よみがえる「世直し一揆」 | 世界の片隅でニュースを読む

    19日に東京・新宿の明治公園で「反貧困ネットワーク」主催の「反貧困 世直しイッキ!大集会」が行われた。以前、弊ブログでweb記事をまとめた「青年大集会」もそうだったが、地方在住の私はこの手の催しには参加できず、しかも今回はまだ動画も観ていないので、集会の内容については言及しようがない。ただ「氷河期世代」で先の見えない貧乏人の1人として、とにかく貧困の解消に社会を上げて取り組んで欲しいという思いは共有しているだけに、こうした動きをどんどん広げなければと思っている。 ところで、私が注目したいのは「世直しイッキ」という名称である。ついに現代の貧困は、その撲滅のための運動に前近代の言葉を用いざるをえないところまで来てしまったことを深刻に捉えざるをえない。「世直し」とは主に江戸時代に「救済」「解放」を求める民衆意識を表現する言葉として登場した。「イッキ」=「一揆」とは中世・近世における人的結合や団結

    よみがえる「世直し一揆」 | 世界の片隅でニュースを読む
    tanipro
    tanipro 2008/10/21
    僕参加した。参加者年齢層は本当に様々。12程のブースがありとても全ては回れないので「労働問題」コーナーへ。夕刻終了し1時間半にかけて数台トラックにDJを乗せ「デモ行進」。選曲はデトロイトテクノ中心だった。
  • 「世界恐慌だから我慢しろ」論法に注意 | 世界の片隅でニュースを読む

    アメリカ発の金融危機はもはや底が見えないほどに拡大し、単なる不況というより「世界恐慌」であるという見方さえ出ている。新自由主義がこれで終焉するという期待は別として、現実問題として恐慌となれば、またしても貧しいもの、弱いものほどダメージを受けるのは歴史が示す通りで、これまでただでさえ痛めつけられてきたのに、ますます生存権を脅かされると思うと、当に憂である。 今からあらかじめ指摘しておくと、今後「世界同時不況だから」とか「世界恐慌だから」という口実で、庶民の負担増や景気対策に名を借りた金持ち優遇策が顕在化するだろうし、労働条件の引き下げや労働者の首切りもどんどん正当化される恐れがある。「世界恐慌でみんなが苦しいのだから君も我慢しろ」という論法である。「経済危機なので挙国一致内閣に」なんてことも浮上するかもしれない(1930年代の欧州諸国や日のように)。 「世界恐慌だから我慢しろ」論法に注

    「世界恐慌だから我慢しろ」論法に注意 | 世界の片隅でニュースを読む
    tanipro
    tanipro 2008/10/21
    "今後「世界同時不況だから」とか「世界恐慌だから」という口実で、庶民の負担増や景気対策に名を借りた金持ち優遇策が顕在化するだろう"
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