アークナイツというスマホゲームが炎上している。 中華版アークナイツで靖国神社に参拝した日本人声優のボイスが削除されたからだ。 靖国や台湾の話題に触れて中国で日本のアニメが発禁になったり声優が叩かれることは最近よく聞くことだと言える。 問題はゲームのストーリーとの整合性である。 アークナイツの世界ではとある不治の病の感染者(被差別民)とそれを差別する非感染者の大衆が争っている。 プレーヤーである主人公が属する勢力は、暴力でもって差別に抵抗する感染者のグループにも、感染者を差別し排除する大衆(国家)のグループにも属していない。 その世界で生きる全ての人のために、両陣営の感情的な対立を諌める第三の勢力に属している。 物語の中で主人公グループは、相手を尊重する大切さや思想の異なる相手との対話や寛容になることの重要性を語る、所謂"綺麗事"を主張する集団だ。 彼らはその綺麗事をすんなりと受け入れられる