シェリル・クロウの「ラブ・イズ・フリー」は、曲だけだと、楽しくのんびりした、ハッピーなフォークソングに聴こえるけど、歌詞を聴くと、実は、三年前のハリケーンによる水害の被災者を今も救済できない政府に対する静かな怒りを秘めた、ニューオリンズの貧しい黒人たちへの応援歌なんだね。 彼女の住んでた掘っ立て小屋は ポンチャートレイン湖(ニューオリンズの河口にある湖)に流された 濁流に呑まれてね 泳がなきゃだめよ 堤防が決壊する前にね 今日もまた 沢山のお金がドブに捨てられてる 街に出ても 誰もいやしない だって、流されたものは 二度と戻ってくる望みはないもの 信じられなくなるのも無理ないわ あいつらはあなたを閉じ込めようとしてるだけ 何が起こるかなんて誰にもわかりゃしないのよ みんな、聞いて 悪魔はお金を奪っていくけど お金なんかで私は縛れない ああ、だからみんな、愛し合いましょう だって、愛はタダだ