最後の開催となった黒石寺蘇民祭の蘇民袋争奪戦が決着し、拍手する参加者たち=岩手県奥州市で2024年2月17日午後10時50分、山本晋撮影 下帯姿の男衆が護符の入った麻袋を奪い合い、無病息災を願う伝統行事「蘇民祭(そみんさい)」が17日夜、岩手県奥州市の黒石寺(こくせきじ)境内で開かれた。関係者の高齢化と担い手不足のため今年が最後の開催となり、1000年以上とされる歴史に幕を下ろした。 蘇民祭は日本3大奇祭の一つとも称される。例年は旧暦正月7日夜から翌朝にかけて夜通し続くが、今年は規模を縮小して実施された。 祭りは午後6時ごろ、川の冷水を浴びて身を清め、境内のお堂を巡る「裸参り」で始まった。コロナ禍で4年ぶりとなった蘇民袋争奪戦では、本堂に集まった男衆が気勢を上げながら激しくもみ合い、熱気は最高潮に達した。
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