「推薦させて」「結構です」――民主党の岡田克也幹事長が、地元の三重県知事選(4月10日投開票)で意中の候補者にすり寄っている。統一地方選では、民主党の公認・推薦を受けない動きが全国に広がっており、幹事長のメンツをかけた説得が続く。 民主党は連合三重とともに元民主党県議で現在、津市長の松田直久氏(56)に出馬を要請。松田氏も立候補の意向を固めた。ただ、松田氏は「有権者の選択肢が狭くなる」として民主党の推薦を断った。菅内閣の不人気も背景にあるとみられる。 岡田氏は20日、津市内で松田氏と会って推薦を受けるよう求めたが、松田氏は固辞したという。岡田氏は記者会見で「三重県で民主党に対する信頼が失われているとは思わない」と強がったが、幹事長の力量を問われかねない局面だ。(藤崎麻里、南彰)