スウェーデンに学ぶことがいっぱいあります。しかし、今の日本は、スウェーデンの福祉政策だけを学ぼうとしているように思います。 スウェーデンの福祉政策の背景にあるものを理解せずに、福祉政策を学んでも、全く意味がないのではないでしょうか。 本書は、スウェーデンの骨格(政治、法律、税、教育、思想、歴史、文化など)について、学ぶものです。日本は、ある意味、北欧の真逆です。真逆だからこそ、感銘するところがいっぱいあります。本書の一部を紹介させていただきます。 ・スウェーデン・モデルは、社会への「信頼感」と、それに続く「法の尊重」や「再分配コストの低さ」(汚職レベルの低さ)によって、「高い経済効果」をあげていることにある ・1900年代初めのスウェーデンでは、貧困、狭い住居、飢えや病気が普通。その後、工業化の波が訪れたが、1930年代初め、アメリカの恐慌がスウェーデンにも波及し、失業率が20%を超し、ス