埼玉県で行方不明になった女子生徒が、自ら警察に通報したとみられるJR東中野駅の公衆電話=27日午後、東京都中野区(宮崎瑞穂撮影) 埼玉県の関根郁夫教育長は30日の定例会見で、行方不明になっていた朝霞市の女子生徒(15)が約2年ぶりに保護された際、公衆電話から両親に助けを求めたことを受け、防犯教育などで公衆電話の使い方を周知するよう検討していることを明らかにした。 県教育局によると、これまでも不審者への対応や110番通報の仕方などの防犯教育は小中高校で実施しているが、公衆電話に関する説明は講習の一部で扱う程度だった。 関根教育長は「子供たちは携帯電話を持っているし、大人も公衆電話を使わなくなっているが、今回の件で公衆電話の価値が再認識された」と指摘。東日本大震災で携帯電話が不通になった際も、公衆電話は利用できた事例を挙げ「防犯だけでなく災害時にも使える知識。具体的に周知していく必要がある」と