お掃除ロボットの先駆けである「Roomba(ルンバ)」を製造するiRobotが、家庭内の地図情報を売る構想を持っています。その目的は、普及が近づくスマートホームへの活用にあるようです。 Roomba vacuum maker iRobot betting big on the 'smart' home http://www.reuters.com/article/us-irobot-strategy-idUSKBN1A91A5 iRobotのコリン・アングルCEOは、ロイターの取材に対してルンバによって収集した家庭内の地図情報を売る計画があることを明らかにしました。ルンバの上位モデルには部屋の形状や家具の配置を認識してマッピングする機能を搭載していますが、収集した地図データをスマートホームに活用するべく外部の企業に販売するのだそうです。 スマートホーム市場はますます拡大し続けると予想されて
――こちらの「秋葉に住む」、一体どういう同人誌なんでしょうか。 秋葉に住む 画像は秋葉に住むHPよりしげの: 「秋葉原」という街は一般的には買い物をする街、あるいは働く街というイメージですよね。そんな中で、「住む街」としての観点からの秋葉原を紹介している同人誌です。 自分自身が秋葉原に住み始めたことをきっかけに、2005年3月に「VOL.01」を発行しました。それ以降原則として毎年夏冬のコミケで発行しています。臨時増刊号を含めると、これまでに30冊を発行しているんですよ。 ――30冊も! ずいぶんと長く続いているんですね。 しげの: 内容的には毎号の特集記事と、秋葉原に住んでいる方のお部屋紹介、秋葉原に帰るための終電案内、そして巻末には実際の物件紹介という構成となっています。 秋葉に住む 画像は秋葉に住むHPより秋葉に住む 画像は秋葉に住むHPより ――かなり現実的に「使える」同人誌なんで
1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。 今週のキーワード 真壁昭夫 経済・ビジネス・社会現象……。いま世の中で話題となっているトピックス、注目すべきイノベーションなどに対して、「キーワード」という視点で解説していきます。 バックナンバー一覧 例によって中国では、秋の共産党大会を控え、権力闘争が熾烈を極めている。2期目の政権運営を狙う習近平国家主席は、政治ライバルへの取り締まりを強め、主要ポストに自分の息のかかった人物を据える一方、対立する大物政治家を追い落とす姿勢を明確にしている。 権力闘争と
いまや世界一の宇宙企業としておなじみとなった「スペースX」を率いるイーロン・マスク氏は、7月19日(米国時間)、ワシントンD.C.で開催された「国際宇宙ステーション研究・開発会議」(ISS R&D Conference)に登壇し、開発中のロケットや宇宙船に関する最新情報を明らかにした。 これまでマスク氏が、スペースXの将来、ひいては宇宙開発の未来について語るとき、まるで不可能ではないかとも思えるようなことを堂々と語り、さらに彼独特の比喩やジョークを交えつつ、つとめて明るく話すのが恒例だった。今回の会議にマスク氏が登壇することが明らかになったときも、「また何か、びっくりするような発表があるのでは」と予想する人は多かった。 しかし、その予想は裏切られ、彼の口から語られたのは、現在進めているロケットや宇宙船の開発における苦難と、そして挫折、計画の見直しだった。それはおそらく、公に向けてスペースX
By Fredrik Rubensson スウェーデンの報道機関によると、数百万人ものスウェーデンの輸送業者の個人情報や、国家の軍事機密である軍事要員に関するデータと防衛計画、証人保護の詳細などデータが流出し、スウェーデンは現在国家の安全保障上の危機に瀕しています。これらの機密情報を漏洩したのはなんとスウェーデン政府自身だそうで、スウェーデンのステファン・ロベーン首相はこの事態について「災害である」と語っています。 Swedish authority handed over 'keys to the Kingdom' in IT security slip-up - The Local https://www.thelocal.se/20170717/swedish-authority-handed-over-keys-to-the-kingdom-in-it-security-slip-
<オーストラリアに生息するウォンバットが四角いうんちをするのには、賢い理由があった> 動物のうんちの大きさは多種多様だ。小さな無脊椎動物のうんちは顕微鏡を使わないと見えないほど小さいし、逆に最大級のアフリカ象では1日当たり50キロを超える。形も様々で、犬は細長い筒型、うさぎは丸薬のようなペレット型、牛はベチャっと平たいスプラット型だ。なかでもユニークなのがウォンバット。うんちが四角いのだ。それを一晩に80~100個もする。 ウォンバットは大きく分類するとコアラの親戚で、オーストラリアに生息する。群れで行動せず夜行性で、日中は地中の穴の中にいる。1日の平均睡眠時間は16時間とよく眠る。夜になると、餌となる草や植物を探しに地上に出る。夜行性で視力がとても弱いため、餌探しは嗅覚が頼りだ。 (ウォンバットの四角いうんち) 生きとし生けるものはみなうんちをする。そしてその動物と餌に関する情報を提供し
<トルコの最大野党・共和人民党によるデモ行進「正義の行進」が、6月14日から7月9日までの25日間、アンカラからイスタンブルにかけて行われた。最終日の7月9日には150万人が参加したと見積もられた。トルコ政治は今、どうなっているのか> トルコ政治の分極化 最近のトルコ政治の特徴の1つは分極化である。これは、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領および公正発展党の支持者と、公正発展党を支持しない人々の間の乖離である。 さらに公正発展党を支持しない人々は、世俗主義エリート、クルド人、リベラリストに大別される。世俗主義エリートは、世俗主義を党の柱とする野党第一党の共和人民党、クルド人はクルド系政党の人民民主党にそれぞれ投票するのが一般的なパターンである。 2015年の6月および11月の選挙では、人民民主党が躍進したが、その要因はクルド系の政党という枠を超え、公正発展党への対抗勢力として広範な支
7月19日、先月サウジアラビアの王室で起きた「宮廷革命」によって、王位継承第1位の皇太子だったムハンマド・ビン・ナエフ氏は、国王の息子ムハンマド・ビン・サルマン氏(写真)に皇太子の座を譲り渡した。その秘められた内幕とは。パリで2015年撮影(2017年 ロイター/Charles Platiau) 過去20年にわたって、サウジアラビアの安全保障・治安部門トップの座にあり、王位継承第1位の皇太子だったムハンマド・ビン・ナエフ氏が先月20日、メッカにある王宮4階に呼ばれ、サルマン国王に謁見した。 「MbN」という通称で呼ばれるナエフ氏に近い関係筋によれば、このとき81歳の国王は、おいのナエフ氏に対し、自分のお気に入りの息子、ムハンマド・ビン・サルマン氏に役職を譲るよう命じたという。 鎮痛剤の乱用によって判断力が落ちている、というのが解任の理由だった。 「国王がナエフ氏との謁見場所に来て、室内には
<エルサレムで21日、イスラエル兵士とパレスチナ人の衝突が発生した。比較的平穏が続いていたエルサレムで、こうした事態が起きたのはなぜか、また今後はどこまで拡大していくのか> エルサレムが騒乱状態に陥っている。7月21日の金曜日の昼過ぎ、普段は観光地としてもにぎわう旧市街のダマスカス門付近は、路上で礼拝するイスラーム教徒のパレスチナ人であふれた。警戒態勢で配備されていたイスラエル兵士との間では衝突が起き、通りには催涙ガスが充満し、銃声が鳴り響いた。 同様の衝突はエルサレム各地で起こり、合わせて3人のパレスチナ人が命を落とした。いずれも10代の青年だ。パレスチナ赤新月社の医療関係者によると、一連の衝突で390人以上のパレスチナ人が負傷し、病院に搬送されている。大半は催涙ガスを吸ったためだが、発砲による負傷者も100人近くに上るという。東エルサレムとパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区では、これ
ワルシャワにあった赤軍とポーランド人民軍兵士の記念碑。今は撤去された Katarina Stoltz-REUTERS <第2次大戦の歴史認識めぐりロシアとポーランドの対立が再燃> 愛国主義的な右派政党「法と正義」が政権を握るポーランドは7月17日、全体主義的な歴史を一掃する新法を成立させ、ロシアとの間に新たな緊張が生じている。 新法の狙いは、共産主義をはじめ、「その他のあらゆる全体主義」体制を美化する動きを封じること。公共の記念碑などから、全体主義体制の犠牲者を生んだ歴史的事件を美化する記述(日付や人名も含む)を消すよう義務付けている。 【参考記事】ポーランドで数万人が憲法尊重を求める反政府デモ これに対し、ロシア政府は自国に対する「甚だしい侮辱」だと反発。議会でも制裁を検討すべきだとの声が上がっている。 「ロシアの人々と旧ソ連邦の共和国の人々を侮辱するものだ」──ロシア外務省は18日に声
<問題は天然ガス供給だけではない。ヘリウム供給停止から外国人労働者まで、新たな中東危機が大きな波紋を引き起こしている> アラビア半島東部の小国カタールをめぐる危機は、アジア全体にまで影響を及ぼしつつある。地域内の株式市場の動きが示すように、カタールと利害関係を持つアジア企業が受ける打撃は大きい。 影響の全体像は見え始めたばかりだ。今後はカタールの主要輸出品である天然ガスの供給だけでなく、ヘリウム市場や外国人労働者の受け入れプログラムにも波紋が広がるだろう。 危機の始まりは6月上旬、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、バーレーンがカタールとの国交断絶を発表したことだ。その後、さらに6カ国が断交を発表し、ヨルダンなどは外交関係の格下げを決定。通商関係も停止され、経済封鎖の様相を呈している。 その動機は、カタールに圧力をかけて、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスやエジプトの
カブール(CNN) アフガニスタンの反政府勢力タリバーンに対し、ロシア政府から武器が供給されている可能性があることが25日までに分かった。CNNがこのほど独占入手した2本の映像では、2つのタリバーン組織がそれぞれロシアからの武器を手に入れたと主張している。一方、ロシア側は、こうした指摘を否定している。 米軍司令官らは今年4月以降、ロシアからタリバーンへの武器の流れに懸念を示してきたが、裏付けとなるような現地の画像などは得られていなかった。 CNNが入手した一方の映像に登場するのは西部ヘラート近郊の分派組織。最近、敵対するタリバーン主流派組織に攻撃を仕掛け、メンバー18人を殺害、6人を拘束したという。 幹部はこの時に奪ったという銃などを掲げてみせ、主流派組織がロシアからイラン経由で与えられた武器だと説明。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うために供給される武器が、「我々
1968年、韓国の仁川沖の実尾島(シルミド)で31人の特殊部隊が極秘に訓練を受けていた。使命は北朝鮮に侵入して金日成(キム・イルソン)主席を暗殺すること。しかし、彼らが平壌にたどり着くことはなかった。 北朝鮮は戦争をしたいのか? したくないのか? 暗殺部隊として創設された空軍2325戦隊209派遣隊の訓練は苛酷を極め、貧困者や犯罪者も含む兵士は虐待に等しい扱いを受けた。ゲリラ戦の演習では見張り役に足を撃たれ、上官の意に沿う成果を出さなければ棍棒で殴られた。6人が不服従で処刑され、1人が溺死した。 韓国の軍事政権が北朝鮮の最高指導者の暗殺を計画したのは、68年1月に朝鮮人民軍の部隊が韓国の首都ソウルに侵入し、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の暗殺を試みたことへの報復だ。同年4月には部隊が結成され訓練が始まったが、71年に暗殺計画は撤回された。 しかし、島に取り残された部隊の戦意は失われてい
ヤジディ教徒の少年(右)はISISに拉致され洗脳された(クルド人自治区近郊の難民キャンプで) AHMED JADALLAH-REUTERS <ニューズウィーク日本版7月25日発売号(2017年8月1日号)は「『イスラム国』の子供たち」特集。ISISに洗脳され、憎悪と殺人術を刻み込まれた少年テロリストたちの実態に迫った。本記事は、特集の1記事「ISISチルドレンが攻めてくる」を一部抜粋・転載したもの> 放課後にはよく映画を見に行った、楽しかったよ。青い目をした少年は無邪気に言う。それは3年前、当時9歳の彼がまだシリア北部の都市ラッカの外れに暮らしていた頃のこと。父に連れられて行くこともあったし、学校の先生やクラスメイトと一緒のこともあった。 野外の会場には日よけの傘の下に大画面のテレビが据えてあり、みんな粗末な椅子に腰掛け、クッキーをつまみながら上映開始を待った。いろんなビデオがあったけれど
毎日大量に廃棄されているコンビニのおにぎりやお弁当。全国のコンビニで、一日あたり384〜604トンの食品が廃棄されているとみられている。スーパーマーケットや個人の商店では、売れ残って廃棄となる前に値段を下げて販売(見切り販売)しているのをよく見かけるが、コンビニで目にすることはあまりない。なぜ見切り販売しないのか?2014年に最高裁で本部による見切り販売の妨害は「違法」とする判決が確定したが、本部は見切り販売について、どのように考え指導しているのだろうか。今回、大手コンビニチェーン店のオーナー3人が、実態を証言した。 ▼3人のオーナーが実態を証言今回、取材に応じてくれたのは、西日本でコンビニエンスストアを営むPさん、Qさん、Rさんの3人。フランチャイズ契約を結び、加盟店となっている。 Rさんはこう語る。「どうして見切り販売をする店が増えないと思いますか?仲間のコンビニオーナーによると、担当
部活指導のあり方が問題となっている。長すぎる練習時間や少なすぎる休養日など、課題を是正するため、スポーツ庁は総合的なガイドラインづくりに取り組み始めた。具体的に先生はどのような状況なのか。部活動の問題を研究してきた名古屋大学の内田良・准教授に寄稿してもらった。 試合では「早く負けてほしい」 部活動指導の負担を嘆く教員の声のなかで、私がもっとも衝撃だったのは、試合に「早く負けてほしい」という発言である。大会で一生懸命声をあげている指導者が、心の奥では「早く負けてくれ。休みたいんだ」などと思っていようとは……。 私にとってこれが衝撃だったのは、まさにそうした考え方が学校文化のタブーだからである。率直に考えれば、教育者としての素質を疑われるかもしれない。 私の目から見ればその先生は、本当に生徒思いでユーモアもあって、包容力がある、素敵な先生である。逆に言えば、それほどに生徒思いの先生でさえ、大会
『世界からバナナがなくなるまえに 食糧危機に立ち向かう科学者たち』 ロペスのハチ、チョコレート・テロ、現代版ノアの箱舟 バナナがなくなってしまうだって!? 多くの人にとっては寝耳に水であろうが、しかしこの話、けっしてありえないことではないようである。 現在、人々が口にしているバナナは、その大半が単一の品種、すなわちキャベンディッシュバナナである。そしてそのバナナには、遺伝的な多様性がまったくない。というのも、キャベンディッシュは種子がなく、株分け(新芽を移植すること)をとおして栽培されるからである。それゆえ、「キャベンディッシュバナナはすべて遺伝的に同一であり、スーパーで買うバナナのどれもが、隣に並ぶバナナのクローンなのである」。 だがよく知られているように、そうした遺伝的多様性の低い生物は、天敵などの影響をもろに受けやすい。実際、かつて人々が口にしていたバナナ(グロスミッチェル種)は、「
「マグロの王様」と称されるクロマグロ。日本近海に生息する太平洋クロマグロは、初期資源量(漁獲がないと仮定した場合の資源量)比2・6%にまで減少した「絶滅危惧種」としても知られている。日本はこの資源の半分以上を漁獲しているが、資源管理に後ろ向きであることから、国際的批判が高まりつつある。 太平洋クロマグロは「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」という国際機関で管理され、この委員会が管轄する資源のうち、北太平洋に主として生息するものについては、「北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)」が資源評価を実施している。 このISCは2017年4月、内外の関係者が一堂に会した国際会議である「太平洋クロマグロ・ステークホルダー会合」を東京で開催した。今後どのような方策を取れば資源は将来どのようになるのかISCから報告を受けた後、内外の関係者が率直に意見を出し合い、前広(まえびろ)に話し合うためであ
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち) 1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP。 「ストロー現象」は、衰退の危機に敏感な都市の人々に衝撃を与える。もっともらしく語るときに使ってみたくなる魅惑的な言葉だ。本当に起きるかどうかはともかくとして。 私は本誌の北陸新幹
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