3度目の緊急事態宣言の決定後に開かれた4月23日の首相会見には、抽選で当たった日刊ゲンダイ記者も参加した。例によって挙手しても当ててもらえなかったが、当日、書面の質問を送ったところ、同28日に首相から回答があった。回答からは新型コロナから子どもを守る「決意ゼロ」の姿勢が鮮明にな…
ワクチン接種が遅れがちな日本と対照的に、イスラエルは国民の約60%が接種を受けているとみられ、「成功例」としてしばしば取り上げられる。しかし、イスラエルが医療・衛生などの責任を負うべきパレスチナ占領地では、ワクチン接種がほとんど進んでおらず、感染者も増え続けている。これに関して、国連や人権団体からは国際法違反という批判もあがっているが、イスラエルを長年支援してきたアメリカなどは沈黙を貫いている。 コロナワクチンの接種に関して「成功例」として注目を集めるイスラエルだが、各国メディアによる礼賛の影には捨てられた人々もいる。 「成功」の影の人々 コロナワクチンの接種が極めてスピーディーに行われている国として、最近イスラエルがしばしば取り上げられる。 University of Oxford, Our World in Data 実際、イスラエルでは累計接種回数がすでに1,046万回(4月27日)
扱いが難しい注射型のワクチン接種を見直し、スプレー式の普及につなげる動きが活発だ...... nensuria-iStock <ワクチン接種が進まない日本を尻目に、世界では一歩先を見据えた研究が進む。各国で臨床試験が始まる鼻スプレー型ワクチンは、手軽に接種できるだけでなく、従来型より高い有効率が見込まれるという> 英オックスフォード大学は3月、アストラゼネカ社と共同開発した鼻腔スプレー式ワクチンの初期段階の試験について、参加者の募集に入った。英フィナンシャル・タイムズ紙が入手した文書により明らかになった。第1段階の試験を7月ごろまでに終える計画だ。 こうした動きは、世界的にもめずらしいものではない。カナダ、オーストラリア、ロシア、インドなど世界各国で、扱いが難しい注射型のワクチン接種を見直し、スプレー式の普及につなげる動きが活発だ。 カナダではサイトファージ社が、鼻腔および口腔スプレー式ワ
先日、Androidスマートフォンを『Google Pixel 5』に機種変更しました。 今回の機種変更は回線契約に基づかない移動機物品販売という方法で行ったのですが、端末を購入するまでの過程でゴタゴタがあったので、これから移動機物品販売を使ってスマホを買おうと思っている人の参考になればと思い記事にまとめていきます。 端末単体購入というスマホの買い方 普段キャリアでスマートフォンを契約している人は馴染みのないことかもしれませんが、各キャリアから発売されているスマートフォンは、回線契約をせずとも購入することが出来ます。SoftBankでは「移動機物品販売」と呼ばれていて、2019年に総務省が施行した改正電気通信事業法によって認められたもの。 正直に言ってしまうとこの方法を使ってスマートフォン購入する機会は少ないのですが キャリア専売スマートフォンの場合他キャリア・SIMフリーモデルよりも安く
全幅117mって……! 「空飛ぶロケット発射台」として開発 ストラトローンチ・システムズ社の公式Twitterは、現地時間2021年4月29日(木)、同社の手掛ける世界最大級の飛行機「ストラトローンチ(Stratolaunch)」が、テストフライトを実施、無事に着陸したと投稿しています。 拡大画像 世界最大級の飛行機「ストラトローンチ」(画像:Stratolaunch公式Twitter)。 ストラトローンチは、「空飛ぶロケット発射台」として開発された飛行機で、初飛行は2019年4月でした。この機は、いわゆる1つの機体に2つの胴体がついた「双胴機」のスタイルをもちます。これは、胴体のあいだのスペースに、ロケットなどを搭載するためです。全長は約73m、全幅は飛行機としては世界最大となる約117m。エンジンは6基搭載しており、大きさ、その形とともに唯一無二の飛行機といえるでしょう。 航空機追跡サ
菅総理と河野ワクチン大臣(C)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 菅総理の懐刀の和泉総理補佐官(C)朝日新聞社 3度目の緊急事態宣言下の4月29日、東京と大阪で新型コロナウイルスの新規感染者が1000人超えとなった。 【写真】菅官邸を切り盛りする「ラスプーチン」はこちら 遅々として進まない高齢者(約3600万人)のワクチン接種に業を煮やした菅義偉総理は1万人が接種できる大規模接種センターを東京都などに設置するよう指示した。期間は5月24日から3カ月間だという。28日には東京都千代田区大手町の合同庁舎に設けられた接種センターのガランとした映像がマスコミに公開された。 「菅総理は国政選挙で3連敗して以降、乱心気味です。人気挽回策として側近の官邸官僚・和泉洋人総理補佐官と北村滋国家安全保障局長のトップダウンで大規模接種センター案が唐突に決まりました。厚生労働省の田村憲久大臣は蚊帳の外。関係省庁
ミャンマー軍部クーデターに抵抗するヤンゴン市民たちが27日、ヤンゴンのサンチャウンで3本指を掲げて行進している=ヤンゴン/AFP・聯合ニュース ミャンマーのヤンゴン大学の教授が近況を伝えてきた。軍部クーデターに反対し、授業を拒否して街頭に出たと。二度と自由を奪われないように、教授の大半が市民不服従運動に参加しているという。弾圧が激しくなっているが最後まで戦って勝つ、応援してほしいと訴えた。馴染みの教授たちの悲壮な顔が思い浮かんだ。生計に関わる給与を手放しただけでなく、解雇の危険まで甘受した彼らの険しい未来が思い描かれ、心が重くなった。 2013年春の、彼らとの初めての出会いが思い出される。ミャンマー地域社会発展のための国際協力事業を推進するため、ヤンゴン大学を訪問した。しかしパートナーとなる現地の教授たちとはなかなか会えなかった。1988年に民主化闘争を残酷に鎮圧した軍部が、大学キャンパス
政府が緊急事態宣言を解除したのをまるで待ち受けていたかのように、新型コロナウイルスが再び猛威を振るい始め、6都府県の地域に急遽「まん延防止等重点措置」を採らざるを得ない状況となった。 このような中で、東京オリンピックの聖火リレーが3月25日に福島からスタートして日本列島を継走中だが、感染者数が急増している大阪府は全域中止となり、代替措置として吹田市の万博記念公園内を無観客で実施することになったという。 感染者が全国的に増加傾向にある中で、有名人ランナーの走行を見ようと沿道に観客が殺到すれば、更に感染者が増える恐れが多分にある。にもかかわらず、聖火リレーを強行するのはなぜか。オリンピック開催可能性を海外にアピールしたいからか、感染者数を把握するPCR検査体制の強化を国も東京都も避け続けてきた。コロナ禍で自粛を強いられる国民の鬱屈した気分を払拭するために、「コロナに打ち勝った東京五輪」などと、
『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』が、17万部を突破。分厚い788ページ、価格は税込3000円超、著者は正体を明かしていない「読書猿」……発売直後は多くの書店で完売が続出するという、異例づくしのヒットとなった。なぜ、本書はこれほど多くの人をひきつけているのか。この本を推してくれたキーパーソンへのインタビューで、その裏側に迫る。 今回は特別編として、前回記事で登場した書評ブロガーDain氏と読書猿氏の「独学対談」が実現。Dain氏が初の著書『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』(技術評論社)を上梓して1年の節目に、『独学大全』との共通点について二人で語ってもらった。(取材・構成/谷古宇浩司、編集/藤田美菜子) 「読書論の読書論」という痛快な試み ――読書猿さんは、Dainさんの『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』(以下『
ANA、2019年度グループ入社式(写真:REX/アフロ) 「全日本空輸(ANA)は社員のSNSを監視していて、会社側に都合の悪い書き込みを見つけたら、休日でも呼び出して密室で説教をして、処分もするんです」 こう嘆くのはANAの若手現役CA(客室乗務員)だ。ANAのパイロット、CAなど社員のSNSへの監視が異常な域に達していることは、すでに本連載1回目などでご紹介した。筆者が取材を進めると、SNS監視の専門部署が存在し、社員が同僚のSNSの書き込みを密告する窓口にもなっていることが明らかになった。 突然電話で呼び出し、上司数人でSNSについて追及 先のCAにある日突然、上司から電話がかかってきた。「すぐに会社に来てください」。ただ事ではない雰囲気だ。呼び出さられるまま出社すると、複数人のCAの女性管理職に密室に案内され、写真投稿SNS「Instagram」に書き込んだ業務の愚痴について責め
今回は「リーダーシップ」についてあれこれ考えてみる。 先日、「ついに!」というか、「あらら~」というべきか、新型コロナウイルス感染疑惑が私事となる“事件”が起きた。 私自身は、かなり徹底した感染防止策を1年以上続けているのだが、たまたま先週会った友人から、「昨夜から体がだるく、熱が38度もあるので、コロナに感染しているかもしれない」と連絡が来たのである。 初のPCR検査、だが結果が来ない… 友人と会ったときには二人ともマスクはしていたのだが、その後、私のクルマに乗せたりしたので、感染の可能性はゼロではない。私は、自宅から徒歩2分のところにあるマンションに住む母と頻繁に接しているので、万が一感染していたら母の命が危なくなると、一気に青ざめた。 その後、友人はかかりつけ医のところに行き、熱以外に疑わしき症状はないし、レントゲン検査も受けたところ「大丈夫でしょう」との診断だったそうだ。ところが、
新型コロナの蔓延後に名前が売れ、テレビ等のメディアに頻繁に登場するようになった「専門家」に、ウイルス学を専門とする宮沢孝幸・京都大学准教授がいる。彼は、昨年3月28日に公表した情熱的なツイートがバズったことで一躍時の人となり、その後、多数のニュース記事や雑誌、テレビに登場するようになった。 新型コロナ禍での心構えや感染症対策についてまとめたそのバズツイートは確かによく書けており、ほとんど批判のしようのないもので、それを読んだ当時の筆者は、宮沢氏の登場を心強く思ったものだった。 ところが、である。その後、宮沢氏は徐々に変質しはじめ、違和感を覚えるような言動を繰り返すようになる。昨年6月に大阪府の新型コロナ専門家会議に参加した際には、大勢の参加者がいる会場にマスク無しで入り、「府の緊急事態宣言はほぼ無意味だった」という趣旨の発言をした。昨年12月にはWEB媒体やテレビなどで、「Go To停止は
大宅壮一文庫は評論家・大宅壮一(1900~1970年)の収集した蔵書を引き継いで作られた日本で最初の雑誌専門図書館です。 「集めた資料を多くの人が共有して利用できるものにしたい」という遺志に基づき、現在も雑誌の収集と雑誌記事索引の作成を継続し、今年の5月17日で創立50周年を迎えます。 大宅壮一は戦後日本を代表する評論家で新語づくりの名人でもあり、大宅の生み出した“一億総白痴化”“口コミ”は現在でも日常用語として使われています。 大宅は他界するまでに執筆資料として雑誌17万冊、書籍3万冊を約20年間(1951~1970年)にわたって収集し続けました。主な入手方法は古本屋からで、計算すると毎日約27冊を購入したことになります。個人の蔵書としては記録的な冊数を集めたといえるでしょう。 大宅の古本収集には数々のエピソードが残されています。 古書組合員のみが参加できる市場に懇意の古本屋と密かに入り
イベント開催の「可能性」はあった 赤ブーブー通信社は23日夜、緊急事態宣言発令に伴い、東京ビッグサイトから使用禁止が通達された。突然の延期は、協力企業や参加予定の人々に多大な損害を与える可能性がある。同社は翌24日、東京ビッグサイトを通じて東京都と協議を重ねていたという。 都議会議員の栗下善行氏(立憲民主党)は、こうした窮状を聞きつけ都に対して働きかけていたと明かす。 「24日14時ごろ、休日なので都には連絡がつかず。まずは東京ビッグサイトの担当者とお話をしました。重要なこととしては、例外で開催の可能性がありますということはおっしゃっていたことです」 協議の焦点は、政府の定める例外措置が適用できるかどうか。栗下さんは、会場が判断しかねる問題だとして都庁へ連絡を試みたと話す。しかし24日は休日であるため、都庁の窓口は開いていない。栗下氏は緊急事態宣言の発表のタイミングを批判する。 「緊急事態
4月28日、オンラインで開催された5者会議で互いに手を振る橋本聖子・組織委会長(手前)とトーマス・バッハIOC会長(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 危険な“暴走”にますます拍車がかかっている。東京五輪・パラリンピック組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、日本政府、東京都、国際パラリンピック委員会(IPC)の代表が大会の準備状況などを確認し合う「5者協議」が28日、オンラインで開かれた。組織委・橋本聖子会長、政府・丸川珠代五輪相、東京都・小池百合子知事、IOCのトーマス・バッハ会長、IPCのアンドリュー・パーソンズ会長が代表者として議論し、観客上限数については6月に判断することで合意した。 感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株の拡大が日本国内で止まらないことを受け、橋本会長は協議後「現に緊急事態宣言の下でこうした状況が起きている以上、ギリギリの判断として無観客という覚悟
前回書いた『土偶を読む』を読んだけど(1)が思いのほか読まれてしまい、著者の竹倉さんからもコメントをいただき、少し気が引けているのだけど、乗りかかってしまったので続きを書くことにする。これはつい最近晶文社というサイのマークの出版社からだされた『土偶を読む』という意欲的な本の読書感想文に似た書評でもある。 竹倉さんもあとがきでこう書いている「今後の考古研究によって私の仮説が追試的に検証され、遠くないうちに「定説」として社会的に承認されることを私は望んでいる。」であれば、ここでの指摘に限らず様々な指摘や反論も本懐だろうと思う。 『土偶を読む』の「はじめに」ではこう述べている「さあ、それでは私が「世紀の発見」に成功した人類学者であるのか、はたまた凡百の「オオカミ少年」に過ぎないのか、ぜひ皆様の目で判断してもらえればと思う。ジャッジを下すのは専門家ではない。今この本を手にしているあなたである」 あ
4月28日(アメリカ東部標準時)、アメリカ海兵隊の次期主力装備となる対艦兵器「NMESIS(ネメシス)」が初めて公開されました。これは対艦ミサイルを無人車両に搭載するという、世界初の画期的な地対艦ミサイルシステムです。 通常、地対艦ミサイルは6輪以上のトラック車両に搭載して運搬する大きさの兵器ですが、NMESISは4輪車両を無人化して運転席を省略し、空いた容積をミサイル搭載用に充てることで地対艦ミサイル搭載車両の大幅な小型化に成功しました。なおNMESISは1両のJLTV無人車両型に2発のNSM対艦ミサイルを搭載します。 小型のNMESISは空輸性が高くなるので、C-130戦術輸送機での輸送効率が大幅に上がります。 C-130輸送機の貨物室には4輪車2両、または6輪車1両を搭載可能。4輪車は対艦ミサイル2発を搭載可能。6輪車は対艦ミサイル4発を搭載可能(2×2の2段積み)。C-130輸送機
大相撲春場所で負傷した三段目力士、響龍(ひびきりゅう)さん(本名・天野光稀さん)が28日、1カ月の入院の末、急性呼吸不全で亡くなった。28歳だった。高校の先輩、元幕内豊響に憧れて同じ境川部屋に入門して、約10年だった。 【写真】高校時代の響龍さん 響龍さんが負傷したのは13日目の3月26日、午後1時過ぎ。投げを受けた際に頭部から俵付近に落ち、うつぶせのまま立ち上がれなくなった。土俵近くには審判の親方衆や呼び出しら関係者がおり、数分後に、響龍さんを仰向けにした。 本場所では土俵周辺に医療関係者を配置しておらず、国技館内にある診療所の医師が土俵に駆けつけた。指示を受けた日本相撲協会関係者が響龍さんを担架に乗せ、土俵を降りるまで、負傷から5分以上が経過していた。当時、協会は意識はあるとしつつ、頭や首などを痛めているとしていた。 響龍さんの死去を受け、29日、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は代表取
新型コロナのワクチンが1年足らずで開発できた理由~基礎科学が誘発したベンチャーの勝利 米アカデミズムとベンチャーのダイナミズム 吉松崇 経済金融アナリスト 昨年12月、アメリカとイギリスで、2種類のmRNAワクチンが緊急使用を許可された。ひとつは、アメリカのファイザーとドイツの創薬ベンチャー、ビオンテックが共同開発したワクチン、もう一つはアメリカの創薬ベンチャー、モデルナが開発したワクチンである。 新型コロナウィルスのゲノム情報が中国人研究者により公開されたのが昨年1月11日だから、世界中の研究者がこのウィルスの詳細を知ってからワクチンが完成するまでに1年を要していない。通常、ワクチンの開発には5年はかかると言われ、これは画期的なスピードである。 しかも、いずれのワクチンも95%、94%という極めて高い発症予防効果が認められるという。我々が毎年使用しているインフルエンザワクチンの予防効果が
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