ブックマーク / wezz-y.com (19)

  • 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー

    2023.12.30 18:00 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと 2年ほど前に「世界史講義録」というウェブサイトの「最初の授業」という記事がバズったことがありました。これは高校世界史の授業初回で、アーサー王伝説の「ガウェインの結婚」をとりあげ、歴史は面白い……というような話の枕にするというものです。 詳しくはリンク先の元記事を読んでいただきたいのですが、非常にざっくり説明すると、アーサー王が敵の騎士から「すべての女性がもっとも望むことは何か」という問いを出され、それの答えが「自分の意志を持つこと」だったという話をネタに、「700年から500年くらい前の時代につくられた物語」なのに既に女性の人権に関係するようなトピックを取り扱っていて現代的だ……という内容です。 このウェブサイトの講義は、2009年発行の竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入

    「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー
  • 仁藤夢乃さんが指摘する買春者に都合の良い日本社会の現状 「JKビジネス」「パパ活」性搾取を不透明化する言葉 - wezzy|ウェジー

    「成人男性が現金を渡し18歳未満の少女にわいせつ行為を行い逮捕」——こういった報道は残念ながら珍しくない。さらに暗雲とした気持ちになるのが、「売った側も悪い」「お金を受け取ったのに」と少女へのバッシングが多数噴出することだ。 だが、冷静に考えてほしい。成人男性と18歳未満の少女の関係性は当に対等だろうか。貧困、家出などから体を売ろうとする少女がいるとき、果たして買うことが大人として適切な行動なのか。少女にはケアや支援が必要ではないのか。 虐待や性暴力被害など、さまざまな事情で家に帰れない10代女性を支える活動を行っている一般社団法人Colabo。夜間巡回にて路上にいる少女へのアウトリーチ(声かけ)、移動バスによる10代女性限定の無料カフェ「Tsubomi Cafe」、シェルター、生活支援などさまざまなサポートを行っている。 同団体代表の仁藤夢乃さんに新型コロナによる若年女性への影響や、性

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  • 丸川珠代大臣が恐ろしい 思想も執念もなにも感じられない「虚無」の政治家 - wezzy|ウェジー

    連載「議会は踊る」 丸川珠代五輪担当大臣の顔を見ない日はない。 東京を歩いていてもそうだ。いわゆる二連ポスターで、丸川氏は大人気である。なんせ、前回の選挙でも100万票をゆうに超える得票を獲得し、公明党山口那津男代表を超えてトップ当選している。 アナウンサーから議員に転身したのが14年前の2007年。今や、オリンピック担当大臣だ。国家的関心事項であるオリンピックを担当する大臣ということで、その顔は毎日メディアに登場している。 東京オリンピック・パラリンピックのボランティアへの新型コロナウィルス感染症ワクチン接種について、2回目の接種が間に合わないことに触れて「1回目の接種で、まず一次的な免疫をつけて頂く」などと根拠のない発言を行ったことや、会場での飲酒について「ステークホルダーの存在がある」と発言をして批判を受けたことは記憶に新しい。 私は丸川氏が怖い。キツイとか、表情が怖いとか、そういっ

    丸川珠代大臣が恐ろしい 思想も執念もなにも感じられない「虚無」の政治家 - wezzy|ウェジー
    taron
    taron 2021/07/05
  • 政治家の常套句「個人としての発言」がなぜ許されてしまうのか - wezzy|ウェジー

    連載「議会は踊る」 私は普段、個人的に記事を書き、個人的にツイートしている。つまりそれは、自身の発言によってなにか問題が起きたとしてもその責任は私に帰着するということだ。 私はなんの立場も代表していないが、自分の発言には責任が伴う。その責任は自分で取らなければならない。 しかし、政治の世界においては少し事情が異なる。「個人としての発言」と「公的な立場としての発言」は別のもの、とされる。そしてどうやら、個人として発言にしたことについては責任がない、ということになるらしい。 それ自体は悪いことではない。例えば、ワクチン担当大臣が「私は麻婆豆腐は辛いほうがいい」と述べたとしても、おそらく、麻婆豆腐に対して公的な立場として述べたと考える人はおらず(ワクチン担当兼麻婆豆腐担当大臣でない限り)、個人の好みだと理解するだろう。 もしワクチン担当大臣が、ワクチンについてツイートしたとすれば、一般的にはそれ

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  • コロナ禍のいま「当たり前」に行われている私権制限 −帰国隔離、かく語りき− - wezzy|ウェジー

    2021.05.03 11:00 コロナ禍のいま「当たり前」に行われている私権制限 −帰国隔離、かく語りき− 当初は「おわりに」にするはずだった「はじめに」 稿は、世界的に新型コロナウイルス感染症が蔓延し、「変異株」という言葉が氾濫した2021年3月末、筆者が体験した「帰国隔離」についてのレポートである。しかし題に入る前にまず記しておきたいことがある。 ネット記事の反応で多いのが、記事をあきらかに読まずに非難めいたコメントだけを残す行為である。おそらく記事にも「意味不明」、「わがまま」、「ガマンしろ」などのコメントが付くだろう。コロナ・ストレスもあるだろうし、サンドバックも悪くない。ある程度は甘受したいが、最初にお伝えしたいことがある。今回の帰国隔離によってストレスに襲われたこと、そして可能であれば連帯を示してほしいと願っていること、さらに私もあなたが何らかの困難な状況に置かれたとき

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  • 「選択的夫婦別姓」を阻むネオリベ政策 自民党は「家族」になにを押し付けようとしているのか - wezzy|ウェジー

    ●日人のつくりかた(第4回) 亀井静香「天皇の国だよ」発言が炎上 2月18日に放送されたNHK・ETV特集『夫婦別姓:“結婚”できないふたりの取材日記』に元国民新党代表の亀井静香氏がインタビューで登場、そこで夫婦別姓での結婚を望むカップルに次のように語った模様が放送された。 日はな、天皇の国だよ、簡単に言うと。まあだから、民が、「夫婦が姓が一緒だ別だ」なんてね言うこともないんだよ。みんな天皇の子だから一緒なんだよ。 この発言には大いに呆れかえった。と同時に、よくもこんなモロな発言を引き出したなと取材者に感服した。当然、この発言を放送から文字におこしたものが一気に拡散・炎上し、とっくに政界を引退した亀井静香がにわかにトレンドワード入りした。 とはいえ、どうして夫婦別姓で「天皇」が飛び出してくるのか、理解できない人もたくさんいたと思う。 番組の中で、家族法の専門家である二宮周平立命館大学法

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  • フェミニズム本のブームが続くいま、2021年に翻訳が期待されるジェンダー関連本 - wezzy|ウェジー

    ここ数年、フェミニズム関係のは人気を博すようになっており、海外の書籍が続々紹介されています。韓国文学をはじめとするフェミニズム系の文学作品は相変わらず人気がありますし、文学作品以外でも、2020年はシンジア・アルッザ、 ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザーの『99%のためのフェミニズム宣言』(惠愛由訳、人文書院)やキャロライン・クリアド=ペレスの『存在しない女たち――男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』(神崎朗子訳、河出書房新社、これは私が書評も書いています)など、フェミニズム関係の重要な英語が日語に翻訳されました。 2021年最初の連載となる今回の記事では、2021年に翻訳が期待されるジェンダー関係の英語のおすすめを3冊、選んで紹介しようと思います。 デボラ・キャメロン『フェミニズム――思想、議論、政治運動入門』 Deborah Cameron,  Fem

    フェミニズム本のブームが続くいま、2021年に翻訳が期待されるジェンダー関連本 - wezzy|ウェジー
    taron
    taron 2021/01/11
    最後に紹介されている本がちょっと気になる。
  • ヴィクトリア朝人は家具の脚が恥ずかしいからカバーをかけたわけではない~イギリス文化と性にまつわる神話探訪 - wezzy|ウェジー

    2020.10.10 16:00 ヴィクトリア朝人は家具の脚が恥ずかしいからカバーをかけたわけではない~イギリス文化と性にまつわる神話探訪 ヴィクトリア朝のイギリスといえば、性的に抑圧され、やたら厳しい道徳が幅をきかせていたというイメージが強いかと思います。以前この連載記事でも少し書きましたが、ヴィクトリア朝主流文学の性描写は前の時代よりも控えめになる傾向があり、これは社会的な風潮を反映したものでした。 長きにわたって離婚が異常に困難で、男性間の性交渉は犯罪になり、女性にまともな権利がないといった法的な側面から、日常生活の習慣まで、現代に比べるとはるかに性的な逸脱と見なされることがらには冷たい社会だったと言えます。 一方でこうしたヴィクトリア朝の性道徳については面白おかしく誇張される傾向もあり、注意が必要です。やたらと厳格な性道徳を語る際によく引き合いに出されるのが、「ヴィクトリア朝のイギ

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  • 男性の性暴力被害を嘲笑うな 男女の別ない深刻な性被害 - wezzy|ウェジー

    9月3日、元中学校教師の男らが男性に睡眠薬入りの酒を飲ませ、抵抗できない状態にしたうえで性的暴行をしたとして、準強制性交や準強制わいせつの疑いで逮捕されたとの報道があった。容疑者はSNSで教材用の男性のスーツモデルを募集し、犯行に及んでいたようだ。朝日新聞デジタルの報道では被害者について<男性8人>と書かれていたが、<加害者宅から100人以上が被害に遭ったとみられる写真が押収された>との報道もある。 このニュースに対してネット上では、「ホモだw」などと同性愛者を嘲笑うコメントを始め、特定のゲイビデオ作品と結び付けて事件を揶揄する多数の書き込みや、「モデル募集なんて怪しいのに行く方が悪い」と被害者を責める声が見られた。 女性だけでなく男性への性暴力も当然許されるものではないが、ネット上では男性の性被害を矮小化する書き込みが頻繁に見られる。最近では神奈川県藤沢市にて、駅のホームで52歳の男が中

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  • 全裸の女性を男性ブロックで晒し者にした東京入管。収容施設に蔓延する非人道的行為を告発する @morimasakosangi - wezzy|ウェジー

    2020.08.18 07:00 全裸の女性を男性ブロックで晒し者にした東京入管。収容施設に蔓延する非人道的行為を告発する 2020年4月25日、港区にある東京入管の収容施設内で、アフリカ出身の被収容者の女性が下着姿で懲罰房まで連行されるという非常に衝撃的な事件が起こった。 事の発端は、長期収容に憤りを感じた被収容者の女性たちがフリータイム後も部屋に戻らず、職員との話し合いを求めたことだった。 その結果、女性たちは盾を持った多くの男性職員たちに暴力的に制圧される。怪我をした人や、前述したアフリカ人女性のように辱めを受ける者も出た。 この件は大きな問題となり、野党議員の呼びかけで「難民問題に関する議員懇談会」が発足。5月27日には、出入国在留管理庁ヒアリングが国会内で開かれた。しかし、法務省の役人たちは真摯な対応をせず、事件に関する説明責任も果たそうとしない。 被収容者の女性を全裸のまま男性

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  • 過去を消去する記念碑打ち壊しを「野蛮」と一蹴できない理由 - wezzy|ウェジー

    2020年6月以降、アメリカ合衆国・中南米・イギリスでの記念碑の引き倒しや破壊が相次いだ。この背景には、アメリカの警察官による黒人への暴行などに端を発した黒人の差別撤廃運動、BLM(Black Lives Matter)があった。よって主に破壊されているのは、植民地の歴史に関わった人物の像である。ネット空間では、植民地の歴史は認めつつも「野蛮だ」や「歴史の破壊」などの書き込みが溢れた。 通常、私たちは記念碑に着目して日常生活を送っていない。たとえば、オーストリアの小説家ローベルト・ムージルは、1936年に「記念碑の最たる特徴はつまり、それを気にかけないという点である」と書いた。記念碑の研究者やマニアはともかく、日頃から記念碑に目を留める人はそれほど多くないだろう。つまり、記念碑が注目されるとき、それは歴史への関心が高まり、今回のように植民地の過去が着目される「歴史的」瞬間なのである。

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  • ローソンPB新パッケージの「わかりにくすぎる」という問題 ユニバーサルデザインの専門家に訊く - wezzy|ウェジー

    ローソンは2020年春、プライベートブランド商品のロゴ・パッケージを刷新した。これまでの「ローソンセレクト」を「L basic(エル ベーシック)」「L marche(エル マルシェ)」の2つのブランドに一新したという。手掛けたのは国内外で幅広いクリエイティブを行うデザインオフィスnendoだ。 確かにデザインは美しい。しかし店頭に並んだ商品を見ると、統一感はあるが何の商品だかわかりづらい。Twitterでも「前のデザインの方がわかりやすかった」という消費者の声が目立つ。 筆者の和久井は、ライターと並行して合同会社ブラインドライターズという、視覚障害者を中心とした会社を運営している。スタッフには、中心視野が欠けていて焦点が合わない人、全体的にぼやけて見える人、トイレットペーパーの芯から物を覗いているように見える視野の狭い人など、さまざまな視覚の状態の人がいる。彼らにも見てもらったが、「非常

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  • アメリカ:黒人の新型コロナウイルス感染者・死者が多い理由 - wezzy|ウェジー

    全米のコロナ感染者82万人、死者4.2万人。 全米パンデミックのエピセンター(爆心地)であるニューヨーク市に限ると、感染者14万人、死者1.5万人(いずれも2020年4月22日付)。 ニューヨーク市で初の感染者が出たのは3月1日だった。1人目はイランから帰国した医療従事者、2人目はニューヨーク市に隣接するウエストチェスター郡に住み、マンハッタンに通勤する弁護士だ。以後、感染は市内全域に驚異的なスピードで広がった。日々発表される感染者と死者の数を見るのが怖いほどだった。 4月に入り、ニューヨークの1日の死者数が400人、500人と増えていく中、メディアが「全国的に感染者と死者に黒人の率が高い」と報じ始めた。ニューヨーク・タイムズは、イリノイ州(シカゴを含む)とミシガン州(デトロイトを含む)の黒人人口比率は共に14〜15%でありながら、感染者の30%前後、死者の40%前後を占めていると報じた。

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  • 男性嫌悪(ミサンドリー)が無関係な他者への加害につながっていないか - wezzy|ウェジー

    性暴力や性差別をなくしたいと思って、大学生の頃からいろんな場に足を運んできた。 当時、トランス男性の私を「頭の中までは”あっち”じゃないから」と冗談めかして飲み会のときに仲間に入れた年配の女性がいた。飲み会には知り合いがおらずアウェーだったし、彼女のセリフは場を和ませたので助かった。しかし、10年ほど経過した今でもこのやりとりを覚えているのは”あっち”とはどこだったのか釈然としなかったからだろう。 「男たち」の振る舞いは確かにひどかった。性暴力の電話相談ボランティアをしていた当時、出社すると留守電には脅迫めいた男性の声での恨みつらみが録音されていて「あーあーまたか」と同僚がメモをとる。 自分がLGBTコミュニティで活動していく中でも、ゲイ男性が支配的に振る舞おうとしたり、トランス男性、さらにはレズビアンの一部も女性の外見をあれこれジャッジし「あれはいい女」「ダメな女」みたいに話すのにウンザ

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  • 強姦犯として地獄を体験したティーンエイジャーたち~『ボクらを見る目』ネットフリックスとSNSが米国社会を変える - wezzy|ウェジー

    2019.06.06 17:05 強姦犯として地獄を体験したティーンエイジャーたち~『ボクらを見る目』ネットフリックスとSNSが米国社会を変える 「全米が泣いた」という、非常に陳腐な映画の宣伝文句がある。もはやジョークとしてのみ使われるフレーズだが、今、アメリカは現在進行形で、文字どおりに泣き続けている。 人種も年齢も性別も問わず、しかし中でも黒人/ラティーノ男性を文字どおりに号泣させているのが、ネットフリックスが5月31日に配信開始した4話ミニシリーズ『ボクらを見る目』(原題:When They See Us)だ。彼らが流すのは感傷的な涙ではない。英語には「gut wrenching」という慣用句がある。まさにその直訳どおり、はらわたが引きちぎられるような激しい痛みを伴う涙だ。それでも彼らは最終話まで見続けずにはいられないのだ。 『ボクらを見る目』は、ニューヨーカーなら誰もが覚えている実

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    taron
    taron 2019/06/09
    エグい…
  • トランスジェンダーとフェミニズム ツイッターの惨状に対して研究者ができること - wezzy|ウェジー

    いまツイッターで起こっていること 先日、ネットに投稿された「ツイッターのせいで高校からの友達が死んだ」という記事をご存知でしょうか。投稿者の友人であるトランス女性(生まれた時に割り当てられた性別は男性であったが、性別違和を感じ、女性として生きる人)が、2018年7月2日に発表されたお茶の水女子大学のトランス女性の入学受け入れをきっかけに、悪意あるツイートを向けられるようになり、その結果、自死されてしまったという内容です。 記事は匿名のものであり、真偽の程は確かめようがありません。けれど、私は、電車の中でこの記事を読みながら、涙を止めることができませんでした。記事の中の彼女のために、彼女と同じ苦しみにさらされているたくさんのトランス女性のために、そして、何もできていない自分の不甲斐なさが悔しくて申し訳なくて、泣きました。彼女の死は予測されるものでもあったのです。現在の、トランス差別があふれる

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  • 「俺だってつらいんだ」に終始する男性の生きづらさ論/『介護する息子たち』著者・平山亮さんインタビュー【1】 - wezzy|ウェジー

    2017.08.25 17:00 「俺だってつらいんだ」に終始する男性の生きづらさ論/『介護する息子たち』著者・平山亮さんインタビュー【1】 社会学者の平山亮さんは、去る2月に『介護する息子たち 男性性の死角とケアのジェンダー分析』(勁草書房)を上梓されました。その名のとおり「介護する息子」の研究をとおして、介護=ケアと、庇護される立場の男性性=息子性を分析する、男性によるあたらしいジェンダー論でした。 近年、「男性の生きづらさ」を照射する日の男性学が注目されています。その「男性の生きづらさ」の例として挙げられているのは、一家の稼ぎ手=稼得役割になることが求められる一方、「イクメン」が理想とされ、家事や育児も期待されるたいへんさです。しかし、そもそもいまだに男女が平等とは言えない状況で、その「生きづらさ」は当に的を射ているのか? 今回は、平山さんに「男性の生きづらさ」論によってごまかさ

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  • 「勃起と射精」に拘泥する男の“性欲”と、ニッポンの「性教育」 - wezzy|ウェジー

    男性性にまつわる研究をされている様々な先生に教えを乞いながら、我々男子の課題や問題点について自己省察を交えて考えていく当連載。1人目の先生としてお招きしたのは、長年「男子の性教育」の問題に携わり、『男性解体新書』『男子の性教育』(いずれも大修館書店)などの著書を持つ元一橋大学非常勤講師の村瀬幸浩さんです。 一定数の男子が抱く「射精に対する嫌悪感」の原因とは?清田代表(以下、清田) 僕は昔から、自分の男性性に嫌悪感と恐怖心を抱いていました。中1で初めてチン毛が生えたとき、なぜか猛烈に悲しくなってカッターナイフで剃っていたし、同じく中1で初めて夢精をしたときは、怖くなってパンツを近所の公園まで捨てにいきました。また、19歳で初めて恋人とセックスしたときは、お互い初めてだったというのもあり、血のついたコンドームを見てひどい罪悪感に襲われたのを覚えています。 村瀬幸浩先生(以下、村瀬) それは大変

    「勃起と射精」に拘泥する男の“性欲”と、ニッポンの「性教育」 - wezzy|ウェジー
  • 「少女が支配によって救われる物語」が満たしているニーズとは? - wezzy|ウェジー

    ケータイ小説の世界では一貫して、ここでしか描けない類の物語が繰り返し生産され続け、強い支持を集め続けてきた。一般的な少女マンガや少女小説で堂々ヒロインをはれるような少女たちだけではなく、そこからははじかれるような属性の少女・女性たち――「少女は清らかな存在であるべき」というコードから逸脱した存在も、ここでならば、救済や回復の物語の主役になれる。 この「はじかれる属性」のことを、ケータイ小説ブームの頃の大人たちは「ギャル」という言葉でくくっていた。特に批評の世界では、「ギャルが自分たちのための物語を紡ぎ始めた」という言い方がよくされた。だからこそ、ギャル文化が衰退していくとともに、ケータイ小説も消滅したとみなされたのである。 しかしケータイ小説は残った。ギャル文化とともに潰えはしなかった。なぜなら、既存の少女向けコンテンツからはじかれていたのは「ギャル」という自己表現スタイルではなく、「ギャ

    「少女が支配によって救われる物語」が満たしているニーズとは? - wezzy|ウェジー
    taron
    taron 2017/12/23
    だいたい、この種の通俗作品に対する、この手の読みは、パターン化しているような。むしろ「規範」の裏返しと読むことも出来るのではなかろうか。フィクションが、社会的規範を忠実になぞっているとは限らない。
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