考古学:ネアンデルタール人が作った古代の石筍サークル 2016年6月2日 Nature 534, 7605 ブルニケル洞窟内の環状構造物における磁気測定の様子。 | 拡大する Credit: Etienne FABRE – SSAC ネアンデルタール人は現生人類に最も近縁な絶滅ヒト族だが、その文化生活に関して分かっていることは極めて少なく、最も初期のネアンデルタール人のものに関してはほぼ皆無である。フランス南西部のブルニケル洞窟は、更新世に入り口が自然に閉じてから1990年に発見されるまで誰も立ち入っていなかった。今回J Jaubertたちは、ブルニケル洞窟の奥にある、折れた石筍片が低い壁を作るように積み重ねられている2つの環状構造物について報告し、その年代を明らかにしている。それらの構造物は、洞窟の入り口から336 mの所にあり、大きい方は直径5 mを超えていて、人為活動によるものである