たとえば類語比較を取り上げてみると、第五版では、[ability, capacity, talent, gift]の比較がなされていましたが、第六版では、abilityとcapacityの比較しか記載されていません。第五版では、[necessary, essential, indispensable, vital]の比較がなされているのに対して、第六版では、vitalが削除され、さらに例文もなくなり記述が簡略化されています。このような例が多く見られます。 それ以外にも、見出し語 repentで、第五版では、他動詞の例文が載っていたのに、第六版では、すべてカットされています。 全体的に、例文の減少と記述の簡略化が目立ちます。「英語史Q&A」や「語のしくみ」を増やす代償としてこのような簡略化が行われたとするならば、極めて残念なことです。また、第六版まえがき(5)の「『語法に強い』ジーニアス」と