食品ロス解消をライフテーマに掲げる、オーストリアの映画監督・ダーヴィド・グロスさん。2015年に制作した『0円キッチン』は、欧州で食品ロスの背景に迫った。今回の舞台は日本。4週間1600kmにわたる取材内容を、ドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』にまとめた。もったいない精神の国・日本で、国民一人当たりおにぎり1個分の食品が毎日廃棄されているのはなぜなのか。だれでも明日から始められる、楽しくおいしい解決策とは? 食品ロス解決の手掛かりは、「もったいない」にある!? ――ダーヴィドさんは、前作『0円キッチン』では、ヨーロッパをキッチンカーで旅しながら、捨てられる運命にあった食材をごちそうによみがえらせる活動をしていました。今回、日本を舞台に選んだ理由を教えてください。 ダーヴィド・グロス(以下、ダーヴィド) 2017年に『0円キッチン』のプロモーションで初めて来日したとき、周りにいた日