なぜ、久保建英はバルセロナではなく、レアル・マドリードを選んだのか。それは自然に湧きおこる疑問だろう。 久保にとって、バルサは少年時代を過ごした"愛着あるクラブ"だ。退団後も、毎年暮れになるとかつてのチームメイトと再会し、成長を確かめ合い、関係者とも親交を深めていた。復帰することはFC東京入団時から既定路線で、移籍交渉も続けており、今年2月にはスペイン国内のメディアで契約内定が伝えられたほどだ。 「来シーズンのバルサBには、久保のチームメイトが数多く昇格する。すばらしいスタートになるはずだ」 スペイン人記者も太鼓判を押していた。バルサは徹底的なボールゲームを信奉し、人とボールの動きに特殊なオートマチズムがあるだけに、新入団選手は戸惑うものが、バルサ育ちの久保にはむしろ利点だった。 これだけの材料があるにもかかわらず、久保はバルサではなく、レアル・マドリードを選択したのだ。 日本代表としてコ
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