自らサヨナラホームランを放ってノーヒットノーランを達成し、ホームに生還する江夏。彼が作った数々の伝説の一つだ。写真:産経新聞社 ノーヒットノーランは投手の記録だが、打者の協力が全く必要ないというわけではない。日本プロ野球では過去に、「9回終了時点でノーヒットノーランだったが、味方の援護なく延長戦に突入して打たれた」というピッチャーが10人いる。味方が点を取れなければ記録は成立しないし、たとえ引き分けになっても参考記録扱いにしかならない。だが、過去に一人だけ、延長戦に入ってもノーヒットノーランを続け、最後には自らのバットで決着をつけた男がいる。阪神史上最高の左腕投手、江夏豊だ。 1973年8月30日、甲子園球場で行われた対中日第20回戦は、阪神の江夏と松本幸行の左腕同士の緊迫した投げ合いとなった。江夏だけでなく松本も、5回1死までノーヒットピッチングを続けていた。初安打を打たれた後も散発3安
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