スリリングで圧巻のパフォーマンス、田原俊彦「It’s BAD」 「トシちゃんの新曲、カッコいいじゃん!」 初めて「It’s BAD」を歌う姿をテレビで観た時、強烈な印象を受けた。確か『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)だったはずだ。 ハンドマイクの空中1回転に始まり、ジャケットプレイ、ハイキック、間奏ではタップダンス、高速ターン、開脚――。跳ねたビートに乗せて、息も乱さず歌い踊る。Aメロ部分にはラップが導入されていたが、リズムに乗り遅れることなく、歌詞もはっきり聴き取れた。もちろん口パクではなく、生歌だ。観ているこちらがドキドキするほど、スリリングで圧巻のパフォーマンスだった。 ファンクをベースに打ち込みを多用した、タイトでクールなサウンド。それとは裏腹に、彼女への思いが通じないもどかしさを恋々と綴った歌詞。トシちゃんの新たな魅力を訴求した「It’s BAD」は当時、大学生だった筆者の周
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