2018年8月12日は、期せずして「タイブレークの日」になった。夏の甲子園では、愛媛県代表の済美高校と石川県代表の星稜高校が、壮絶なタイブレーク(済美が13 対11で逆転サヨナラ勝ち)を演じ、その日の夜には、ソフトボール世界選手権決勝(ZOZOマリンスタジアム)で日本と米国がこれまた手に汗握るタイブレークを戦い、米国がサヨナラ勝ちを収めた。 いずれも観る者を釘付けにするスリリングなゲームだった。言えば、これがタイブレークの醍醐味という試合だった。その導入も正解だったと思い知らされるような熱戦だった。早速メディアもこの2試合を受けて、「タイブレークが生んだドラマ」と好意的な論調で報じた。 高校野球やソフトボールのタイブレークとは延長線を早く決着させるために、ランナーを置いた状態で回を始める特別ルールだ。このシステムの導入には依然として懐疑的なファンもいるだろうが、白熱の試合を観た人たちの多く
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