下河原線(しもがわらせん)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)が運行していた、中央本線(後に武蔵野線)の支線の通称である[2]。東京都国分寺市の国分寺駅から東京都府中市の東京競馬場前駅までの旅客線と、東京競馬場前駅の少し国分寺駅よりから分岐していた下河原駅(京王線中河原駅南東に位置した)までの貨物線からなっていた。東京競馬場線とも称されていた。 1973年(昭和48年)4月1日に開業した武蔵野線とルートが重複するため、その前日の3月31日を最後に旅客営業を終え[2]、貨物線も1976年(昭和51年)に廃止された[3]。 多摩川の砂利を運搬する目的で1910年に「東京砂利鉄道」として開業した。現在の東京都国分寺市と府中市の市域を通っており、府中市にとっては最初の鉄道路線であった。1920年、鉄道省が東京砂利鉄道を買収し、採取した砂利を神田駅-上野駅間の高架鉄道建設に使用した[4][5]。1921年