糸井重里さんは、「ほぼ日」のサイトで、27文字×40行を一年365日休みなく、20年近く「毎日」エッセイを書かれている。ぜんぜん「ほぼ」じゃないのである。 そして糸井さんはその中から選んだ言葉を短くまとめて、書籍として刊行している。 これは非常に密度の濃い方法で、完成した本は「エッセンス」としか言いようがなく、煮こごりみたいなものである。 対して無位無冠無職の私はどのようにものを書くか。まったく逆なのである。私が一年365日休みなく続けているのは、140文字のツイッターへの書き込みだけであり、これを1日数十回、多い日は100回ほど、8年近く「毎日」つづけている。「ほぼ」じゃなく、「あほ」という象限に属しているといっていい。 そして私はその中から選んだ言葉をできるだけ長く引き伸ばして、コラムとして連載している。 これは非常に密度の薄い方法で、完成したコラムは「水増し」としか言いようがなく、血
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