デイリーポータルZのベスト記事は読みましたか? おもしろかったですよね。 でもデイリーポータルZ以外にもインターネットにはおもしろい記事が存在します。 それらに触れないで2021年のベストというのもなんだかおこがましい。よその店が美味い料理を出しているのであれば、正直に紹介しちゃおう。 そんな試みも早くも3年目です。 1日じゅうネットばっかり見ているライター・編集部が選んだ記事です。インターネットのいいところが集まりました。(構成・林雄司)
沖縄には俗に「日本一美しいカエル」と称されるカエルがいる。 世界で本島北部の山林地帯「やんばる」にのみ生息する天然記念物『イシカワガエル』である。 そのタダでも美しく珍しいイシカワガエルであるが、彼らの中にはさらなる「レア枠」が存在する。 ごく稀に全身が鮮やかなブルーに染まる『青いイシカワガエル』だ。 本来のイシカワガエルは緑色 その青いイシカワガエルをどうしてもひと目見てみたい!というわけで僕は今年の3月頃からやんばるへ足繁く通うようになったのだが…。 本記事ではその顛末をお話ししたい。 一般的な体色のオキナワイシカワガエル(沖縄本島固有種)。苔むした岩や木肌に擬態するのに適したカラーリングである。 ところで、そもそも本来のイシカワガエルとは鮮やかながら深い緑色をベースとした体色のカエルである。 緑色のカエルといえばアマガエルしかりモリアオガエルしかり、さほど珍しくもないように思えるとこ
季節のフルーツでしか果実酒が仕込めないことに、ずっと勿体なさを感じていた。いつでも仕込めて、すぐに楽しめる果実酒があったらいいのに。 そうだ、ドライフルーツを酒に浸けたらどうなるんだろう。 ※この記事は、8月30日に公開した同名の記事に加筆・修正を加えたものです。詳しくはこちらをお読みください。 2度目の梅雨がきて、雨の勢いが凄いなあなどと考えてるうちにまた夏になり、9月になるやいなや秋の空気になった。今年の天気はめまぐるしい。 感染症の流行で「外に出るな」と言われているが、そもそもこの天気の中外に出たくないのである。ヘルスケアアプリ曰く「あなたの今日の歩数は57歩です」。 おそらく今後も長いこと家にいるわけだから、家の中でできる趣味を増やしていかなければならない。 1回目の梅雨の時期はどうやって暇を潰していただろうとカメラロールを遡ってみたら、青梅を仕入れて梅酒を浸けていた。 近所のおじ
記事『ドライフルーツで果実酒を仕込むとすごい』に関して ※編集部より: 通常は編集部よりご説明する内容ですが、JUNERAYさんのご要望によりご本人からご説明させていただきます。 編集部の立場からも、このたび酒税法上の問題の見落としがあるまま一時掲載に至ったことをお詫びいたします。(担当:石川) こんにちは、JUNERAYです。 8月30日の公開時、当初の記事内にて「ラムレーズンを作り、ラムの部分を試飲する」という行為があったため、酒税法上の問題があるものとして公開を一時取り下げておりました。その節は私の知識不足により、読者と関係者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。 具体的にどういう問題があったか、果実酒を作る際の注意点と、取り下げに至った経緯を説明いたします。 ●これから果実酒を作られる方へ 果実酒を含めた、家庭での酒類の混和については、下記のように規定されています。 焼酎等に梅等を漬
父は数学教師。母は国語教師。姉2人小学校教師という職員室みたいな環境で育つ。普段はTVCMを作ったり、金縛りにあったりしている。(動画インタビュー) 前の記事:鹿の剥製を監視カメラに(デジタルリマスター版) ウッドデッキを作りたい……!DIYに手を染めたものならば、一度は描く夢である。しかし、ウッドデッキ作りはとにかく面倒くさい。ざっと書き出しただけでめんどくさいことがこんなにある。 めちゃくちゃある。技術も根性もない人間でもなんとかなる方法を探ろう。 まず、設計が面倒くさい ここで心が折れる。唸りながら設計図を書いて、ホームセンターに行く前にどの木材が何本必要かメモして……大変すぎる。そこでおすすめしたいのがこちら。 名前だけでも覚えて帰ってください 気軽に木工の3D作図ができるソフト「もでりんクラウド」。筆者は3DソフトBlenderの講義を270分受けたがいまだに何がなんだがよくわか
記事中、あなたは本当に割れせんべいのカードゲームについて読んでいる場合ですかと問いかけて、クールダウンできる箇所を作りました。ご活用ください。 割れせんべいについて全く無知であった。 あれは、割れてしまった訳あり商品を安く売っているだけのものと思っていたが、中には敢えて割っているものもあるというのだ。確かに一口で食べられて便利だし色んな形のせんべいが袋にたっぷり入っているのは楽しい。 しかしせんべいを焼いて、味をつけ、そこから更にちょうどよく割るのだ。なかなか手間がかかっている。それだけ手間をかけたのなら別のことにも使っておいた方がいいのではないか。別のことに使えるのであれば使っておいた方がいい。絶対に。例えば、カードゲームにはならないだろうか。
80年代にチョロッとブームになっていたおもちゃ「チクタクバンバン」。単純なゲームですが、みんなで遊ぶと思わずエキサイトしてしまいます。 あの「チクタクバンバン」の目覚まし時計を分解してみたら、中には見覚えのあるモーターが……。ミニ四駆のモーターと同じ型じゃん!?ということで、面白半分でハイパワーなモーターと入れ換えてみました。 ※『デイリーポータルZをはげます会』のサポートによって制作させていただきました。 1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。 犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー) 前の記事:オレ的最強の調味料はマルちゃんの粉末ソースに決定! > 個人サイト
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:酒蒸し法・ザ・ファイナル 9/30に、僕の初めてのレシピ本『晩酌わくわく!アイデアレシピ』が、ele-king booksから発売されます。 いや正味の話、想像すらしてませんでしたよ。自分が「レシピ本」を出すような人間になるなんて。ですが実は、それもこれもデイリーポータルZのおかげなんですよね。 だって、これまで悪ふざけの延長で、しょっパフェ、酒蒸し法、アボカドの穴に何を詰めるか?、羽つき〇〇にモチポタスープetcetc……。好き勝手にその時々思いついた実験レシピ記事を書かせてもらってきましたが、本の内容、7割くらいがそうやって思いついたレシピの紹介になってるんすもん。 なので今、その本のための作業が佳境でして、写真が必要な料理を作り直
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:お汁がじゅわっと染みこむ食材王座決定戦 酒蒸し法のおさらい 「酒蒸し法」とは、メジャーなアサリに限らず、さまざまな食材を酒蒸しにして食べてみると、食材にふっくらと火が通り、しかも日本酒の効果で旨味がたっぷり増すという便利な調理法。 やりかたは簡単で、フライパンに塩をふった食材を入れ、そこに、食材の6ぶんめくらいまでが浸る量の日本酒(安いパックの酒でじゅうぶん)を注ぎ、フタをして中火で、水気がなくなるまでほっておくだけ。 自分で言うのもなんですが、これがなかなかに汎用性高く、その割に斬新なアイデアだったようで、デイリーポータルZで発表したあともいくつかの雑誌やWEB媒体などで取材を受け、紹介させてもらったりしました。そして、そういう機会に
田植えの季節である。乾き切っていた田んぼに水が引かれ、美しい水鏡が次々と蘇っている。 初夏の風物詩というべきその風景を眺めているうちにふと思った。この田んぼの水は、いったいどこから引いているのだろう。 1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー) 前の記事:飴噛みレビュー2020 > 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter 住宅街に囲まれた谷間の水田 私が住んでいる綾瀬市を含む神奈川県の中央部には、地下水位が低く水の便が悪い相模野台地が広がっている。なので低地が多い地域ほど水田は多くないものの、それでも幾筋かの川が作り出した谷筋に
海外旅行とピクニック、あとビールが好き。なで肩が過ぎるので、サラリーマンのくせに側頭部と肩で受話器をホールドするやつができない。 前の記事:いまクラフトビールは”量り売り”がアツい > 個人サイト つるんとしている 東海林さだお。日本の漫画家、エッセイスト。 と、Wikipediaにはこうあります。もしこのお名前にピンとこなくても、こちらの画には見覚えがあるかもしれません。 「ザ・新聞の四コマ漫画」 漫画『アサッテ君』は、毎日新聞の朝刊で1974年から2014年まで40年にわたり掲載されました。連載13,749回は全国紙の連載漫画として、堂々の最多記録だそうです。 だから氏の最大の功績は『アサッテ君』で決定。ここに議論を挟む余地はないのです。ないのですが、それに比肩しうる偉大な作品の二番手。それが超名作エッセイ「丸かじりシリーズ」なんです。 このエッセイ、簡単に言えば著者のショージさん(ご
もう15年近く前になる。新婚旅行でトルコに行った。 トルコは食べ物がたいへん美味しかった。ケバブは日本でよく見るドネルケバブ以外にとてもたくさんの種類があることを知ったし、魚(鯖サンドが有名)、野菜(レモンのドレッシングが大定番)、紅茶(小さなグラスで飲む。移動する先々で必ず出てくる)、全て美味しかった。なかでもパンがどこで食べても絶品で…… と語りだすときりがないのだが、今回は食べ物の話ではない。酒の話だ。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記事:ウェットティッシュをウェットとティッシュに分ける > 個人サイト nomoonwalk 薬草酒「ラ
外出自粛が広く求められる今、家にいながらにして飲み会気分が味わえる「オンライン飲み」が流行っている。ビデオ通話サービスを利用しながら、みんなが各自の場所でお酒を飲むというものである。 確かに、家にこもってたまっていくストレスが、友達の顔を見ながら飲んでいたら少し緩和されるような気がする。しかし、本物の飲み会と違い、同じ空間にいないから同じ料理を味わえないというところがやはりちょっと寂しい。わがままですみません。 じゃあ、現在も通常営業されているコンビニで事前にそれぞれ同じおつまみを買い、オンライン飲みをしながら一緒に食べてみたらもっと楽しいんじゃないだろうか。「酒の穴」の二人にゲストのディスク百合おんさんを加えて検証した。 日常的な生活の中にぽっかりと現れる「今ここで乾杯できたらどんなに幸せだろう」と思うような場を探求するユニット。なんでもない空き地とか、川沿いの原っぱとか、公園の売店だと
全員で統一感を出してみる サウナが面白かったので、タオルを取り出し、みんなでサウナに入りながら会議してみることにした。 もう1度単体からご覧いただこう。この背景を2人にも配ると…… こうなる。めちゃくちゃよくできた。サウナ特有の段差のある作りが効いている。そしてなぜか全員暑がる。 この服と背景でこの表情をしているが、実際は家でひとり友達と会話をしている人だ。しかしサウナに見える。すごい。 なぜか背景と服を揃えると、人間はあわせてそれっぽい動きをしてしまうことがわかった。 そしていろいろ喋るもさっぱり捗らない。「だってサウナで会議しないじゃん」そんな気持ちになる。 衣装+小物+背景の統一感 サウナの学びから「全員で背景そろえるのはいい」と盛り上がった。ここからは、衣装と小物に加えて3人で背景をそろえていくことにする。 「全員森はどうだ?」と木々が生い茂る背景にしてみた。それを2人にも渡す。
クリアできないゲームはゲームボーイソフトですが、大きい画面でプレイできるスーパーファミコンのスーパーゲームボーイでプレイしています。 私には16年クリアできないゲームがあります。ゲームボーイカラーソフト、ポヨンのダンジョンルームです。 「元号が変わる」と聞いたときに「新元号までにゲームをクリアしたい」という気持ちが芽生えました。私の中では平成に置いていきたいゲームだったのです。 しかし、平成のうちにクリアできず、クリアできたのはほんの最近でした。 どうしてクリアできなかったのか。クリアした心境はどうなのか…報告します。 今、ボスと戦っています! 突然ですが今、16年の歳月を経てボスと戦っています。かわいいキャラクターなので弱そうに見えますが、ボスなのです。 ゲームに集中すると口ってあいちゃいますよね。 今プレイしているゲームは『ポヨンのダンジョンルーム』というゲームボーイカラーソフトです。
蒙を啓かれた「ガッツポーズワークショップ」 今回の読者は長嶋有さん。小説家である。 長嶋有さん。これまでに芥川賞(猛スピードで母は)、大江健三郎賞(夕子ちゃんの近道)、谷崎潤一郎賞(三の隣は五号室)などを受賞。俳人でもある 芥川賞作家はデイリーポータルZをどう読んでいるのか? 恐る恐る聞いてみた。 長嶋:僕が一番面白いと思ったのは「ガッツポーズワークショップ」ですね。 長嶋:ガッツポーズって「ヒゲの剃り方」とかと同じで、各々が独学でやっているものじゃないですか。そこに巧拙があるって、そもそも思ってもみないことだった。蒙を啓かれるような記事でしたね。 そもそもはハイタッチやガッツポーズが下手な編集長・林の思い付きが発端の企画。林以外にも、ライター陣の下手っぷりがいかんなく発揮された 長嶋:これ、後半でガッツポーズからハイタッチのワークショップになるじゃないですか。ガッツポーズとハイタッチは繋
大阪在住のフリーライター。酒場めぐりと平日昼間の散歩が趣味。1,000円以内で楽しめることはだいたい大好きです。テクノラップバンド「チミドロ」のリーダーとしても活動しています。(動画インタビュー) 前の記事:「餅は餅屋」は本当だったし、さらに「米屋の餅」もおいしかった 私が持っている「シマダス」を見てください さてその「SHIMADAS(シマダス)」、正式には「日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』」というタイトルなのだが、これから文中に何度もタイトルが出てくることになるので、ここでは「シマダス」という表記に統一させていただきたいと思う。 シマダスは1993年に初めて作られ、その後、改訂版が数冊出ている。私の部屋にあるのがこれ。1998年版だ。 1998年に刊行されたシマダス。1,152ページある。 150ページぐらいの文庫と比べてみる。デカい ズシッと重たいこの1998年版シマダ
1971年東京生まれ。イラストレーター。ドクロ服、ドクロ雑貨集めに情熱を燃やしすぎている。ほかにはワニ、ウツボ、ハダカデバネズミなど毛の生えていない動物も好む。著書に「しろねこくん」、「ココロミくん」、「ひとみしり道」、「ばかスイーツ」などがある。(動画インタビュー) 前の記事:くりこま高原はけやきが甦ってぎんなんが安い〜新幹線の駅にひとり置き去り〜
行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:新花巻には注文の多い料理店とでかい毘沙門天がある ~新幹線の駅にひとり置き去り~ > 個人サイト むかない安藤 Twitter 不安 まずは当たり前だけれど、ひとりで新幹線の駅に置き去りにされると不安になる。 今回はあえてあまりたくさんの人が降りなさそうな駅を選んだので、期待とともに駅に降りた時の不安はたいへんなものだったのではないか。これを書いている僕も新花巻駅で置き去りにされたのでみんなの気持ちはわかるつもりだ。 おのおのが最初に見た景色を並べるだけでもみんなの心細さが伝わってきて胸がキュンとなる。 くりこま高原で降ろされたべつやくさんが最初に見た景色。 水沢江刺で降ろされたトルーが最初に見た景色。 新花巻で降ろされた僕が最初に見た景
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