元禄13(1700)年刊の西沢一風「御前義経記」には、 「二階から目薬さす仕掛け、さりとは急な恋ぞかし」とあるようです。 目薬なるものも色々あったのでしょう。 めぐすりの木を煎じ、飲み薬・洗眼・点眼・軟膏などにしていたようです。http://www.megusuriya.com/megusuri.html http://www.santen.co.jp/eyecare/museum/episode/epi_c01.html ここからは想像でしかないのですが、 1.目薬は液体状 上の出典でも「二階から目薬さす」とあるように、さすは差すで、「水を差す」「酒を差しつ差されつ」のように、軟膏では使えない表現であり、ここはやはり液状の点眼薬か洗眼用煎じ薬だったのではないでしょうか。 2.二階 「二階」は前田勇編「江戸語の辞典」によれば、1)歌舞伎劇場用語で楽屋の二階(実は三階)、2)吉原語で女郎の部
