夏本番を目前に控え、全国各地で夏の甲子園大会の予選が始まっています。ひと足早く開幕していた沖縄や北海道ではすでに勝者が絞り込まれ、間もなく地方大会におけるクライマックスの瞬間を迎えます。甲子園を目指す高校球児の数は全国で約17万人。甲子園のベンチに入れる選手は49代表校を合わせても最大で882人ですから、一握りの選手だけに許された、本当に特別な場所であることが分かります。 2015年現在、硬式の高校野球部員の最も多い都道府県は東京です。47都道府県で唯一1万人を超え、最も少ない鳥取の10倍以上の競技人口を誇ります。ご存じの通り東京は東西に分けてそれぞれ代表校を決定しますが、それも納得できる部員数の規模であるといえるでしょう。 全国で2番目に部員数を抱えているのが愛知です。その数は8,667人に達し、代表校が1校であることを考えると最も競争の激しい地域のひとつとなっています。1989年の部員