「戦略」とは、「戦い」を「略(はぶ)く」こと。 すなわち戦略とは、「いかに戦うか」の思考ではなく、「いかに戦わないか」の思考に他ならない。・・・(中略)・・・「戦って相手を打倒し勝つ」ことではなく、「無用の戦いをせずに目的を達成すること」に価値を置く。 田坂広志氏の著書『知性を磨く』の一節です。 この言葉を目にしたとき、営業という仕事にとっても、重要な思考であると気付かされました。 「究極の営業力とは競合を作らない力だと思っています。」 私が行う営業研修で常々お伝えしている言葉です。ITに関わることであれば、最初に「相談される存在」になれば、売り込みなど必要なく、競合など考える必要がなくなるという意味です。 お客様にとって、ITは手段に過ぎません。製品の機能や性能などは、実現したいことを満たしてくれるのであれば、それで十分。だから、自社の製品やサービスのすばらしさを必死に説明し訴えても、そ