二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として政府が検討している「サマータイム」を導入し、時計を二時間進めた場合、夕方に屋外で行うはずの最大六競技の開始が、暑さのピークの正午~午後三時(現在時刻)となる可能性が浮かんでいる。競技の開始時刻が実質二時間繰り上がるためだ。世界中でテレビの生中継時間も早まることになり、メディアや視聴者への影響も大きい。関係者らから「サマータイムは考えられない」と批判が上がっている。 (原田遼) サッカーとラグビーは午後二時半。馬術は同三時-。時間が二時間繰り上がった場合の開始時刻だ。「夕方開始」が「昼すぎ開始」と早まることで、気温が二度程度上昇することが見込まれ、熱中症の危険にさらされる。屋外開催の可能性があるアーチェリーとスポーツクライミング、バスケットボール三人制も同二時台のスタートとなる。