横河システム建築(千葉県船橋市、大島輝彦社長)は、サッカースタジアムのピッチ全体を上空に持ち上げる「競技場天然芝ピッチ昇降システム」を開発した。 既存のスタジアムに低コストで導入が可能。Jリーグシーズン中でも芝生へのダメージを気にすることなくサッカー以外のイベントを開催できる。上空のピッチには効果的に日光が当たるため、芝生の育成にもメリットがある。 スポーツ施設の設計などを手掛けるクーダジャパン(河野久米彦代表)と共同で開発した。屋根のないサッカー場に後付けできる。競技場の上空に複数の鉄骨を設置。鉄骨に取り付けた無数のワイヤとピッチに内蔵したフックをつなげ、上空に持ち上げる。屋根としての役割も果たすため、多少の雨でもイベントを開ける。 国際的なピッチサイズは縦125メートル、横85メートルほどで、重量は約1万トンに上る。ピッチ昇降装置を取り付ける場合、一般的には概算コストで約200億円かか