【モスクワ=黒川信雄】露紙コメルサントは18日、エジプトでの露旅客機墜落で、爆発物が客室内に設置されていたとする露当局の暫定調査結果を報じた。ロシア連邦保安局(FSB)は16日、墜落はテロによるものと断定していた。 報道によると、FSBの専門家は発見された機体の残骸に、直径約1メートルの穴が機体内部から外側に向かい開いていたと指摘。「通常は戦闘で使われる」威力の爆発物が使用された可能性を示しているという。 爆発の中心は客室後部で、当初指摘された貨物室ではなかったという。爆発物は機体を支える枠組みに近い、窓際の座席下に設置されていたとみられている。爆発で機体後部が崩れ落ち、気圧の急激な変化で乗員は瞬時に死亡したもようだ。 爆発物を設置した人物については、清掃員や機内食の搬入担当者などが疑われているという。