日本将棋連盟は23日、棋士らに対する定例の報告会を開き、将棋ソフトの不正使用疑惑への対応の責任をとって辞任が決まっている谷川浩司会長(54)らが、一連の経緯を説明した。出席した棋士の一部からは、他の理事らの辞任を求める声が上がった。 東京都渋谷区の将棋会館であった報告会には、連盟の関西本部(大阪市福島区)に所属する棋士らもテレビ会議で参加。東西の棋士、女流棋士約140人が出席した。 冒頭、谷川会長と島朗(あきら)常務理事(53)が自らの辞任を報告。2月6日に臨時総会を開いて新しい理事2人を選び、新理事を含めた理事の互選で新会長を選出することを説明した。 これに対し、一部の棋士からは青野照市専務理事(63)ら他の5人の理事の辞任を求める声も上がった。執行部は、臨時総会で5人の信任投票を行うかどうかを検討する方針を示した。現在の理事の任期が6月までであるため、「他の理事は辞めなくて良い」という