片山善博総務相は13日、平成27年までに全世帯にブロードバンド(高速大容量)通信の普及を目指す「光の道」構想の実現に向けて、NTTの光回線部門の社内分離や光サービスの普及状況を、制度施行3年後の26年秋に検証し、組織再編も含めて再検討する方針を固めた。14日に開く情報通信技術(ICT)政策に関する政策決定会合で、総務省として正式に決定する。 [フォト] ソフトバンクがNTT光回線の分社化見送りを批判「わが国の成長戦略に反する」 「光の道」構想については、有識者で構成する作業部会が検討を進めていて、14日の政策決定会合で最終報告書を提出する。作業部会はNTTから光回線部門を別会社化すべきだとしたソフトバンクの案は株主利益や収益見通しが不透明だとして退け、社内分離による独立性確保でNTTに回線開放を求めている。 しかし、有識者などから社内分離などの期限設定が不可欠との意見が相次いでいた。