未来からタイムワープしてきた時空ジャーナリスト・沢嶋雄一(要潤)が、歴史に埋もれた庶民たちの生きざまをドキュメンタリータッチで追跡する歴史番組『タイムスクープハンター』(NHK総合・毎週木曜 22:00)が今、ひそかな人気だ。そこでマイコミジャーナルでは特殊な交渉術を駆使し、番組作りを支える制作統括・下田大樹氏と、脚本・演出を手がける中尾浩之監督から話を聞くことに成功した。 タイムスクープ社に所属する時空ジャーナリスト、沢嶋雄一(要潤)。歴史の中で必死に生きる庶民たちの暮らしぶりを克明にレポートする ――まずは番組が立ち上がった経緯から聞かせて下さい。 下田「今から4年前の2007年、新番組を放送する『番組たまご』という開発プロジェクトを(※2005年発足)で企画を募集したことが始まりです。従来の歴史番組とは違い、加賀藩の大名飛脚が氷を運ぶ様子をリアルに描くという視点と、庶民の暮らしにスポ