ブックマーク / science.srad.jp (29)

  • 街路樹育ちすぎ問題が各地で悪影響 | スラド サイエンス

    街路樹に関しては「ビッグモーター」の件でも注目されたが、乗りものニュースの記事によると日各地で街路樹の育ちすぎによる問題が深刻化しているという。その影響は様々な場面で見られるという(乗りものニュース)。 国土交通省が実施したWEBアンケート調査によると、世田谷区内およそ6.2kmのケヤキ並木は、都区内の国道における並木区間のなかでも特に「樹木の育ちすぎ」が深刻で、幹周90cm以上の大径木が80%を占めるという。この東京の国道20号のケヤキ並木では、昭和の東京オリンピックに向けて整備されたもので、樹木の根が歩道を圧迫したり、路面に凹凸を生じさせたりしているという。また、佐賀県では2019年に沿道のマツの木が倒れ、走行中の乗用車に乗っていた5歳の男の子が死亡する痛ましい事故も発生しているとしている。 一方で、街路樹は地域のシンボルとしての意味も持っており、伐採に反対する地域住民も存在するとし

  • IT業界人はなぜインタビューでろくろを回すのか | スラド サイエンス

    IT業界人は何故インタビューでろくろを回すポーズをするのか。誰しもが考えたがどうでもいいので忘れ去られたのは数知れずであろう。大阪公立大学大学院現代システム科学研究科に所属する牧岡 省吾氏によるチームによると、手を拘束すると意味を処理する脳活動と言語化の速度が低下すると報告した(ナゾロジー)。 実験の参加者には、画面に表示された2つの単語が表す物の大きさを比べ、どちら大きいのか口頭で答えてもらう調査を行った。また「手を机の上に置いて拘束しない条件」と「透明アクリル板で手の動きを拘束する条件」での比較で手の動きが脳内の意味処理に影響するか調査した結果、手を拘束すると左脳の頭頂間溝と下頭頂小葉の活動が弱まり、言葉の意味処理が阻害されたと分かったという。研究の詳細は、2022年8月8日付の科学誌『Scientific Reports』に掲載された。 多分ろくろということに意味はなく、手を動かしな

  • 面白い素数はたくさんある | スラド サイエンス

    517桁の素数「11111111111111111111111111111111111111111111111155555555555555555555555555555555555555555555511551111555111155511111551555555555551551111155115515551551555155551555511555555555115515555551155155515515551555515555151555555515155111555511551111555111155555155551551555551551551555555115515555551551555551555515551555155515515555551155155555515551555515555155551515555155155555511551555555155515

  • 最初期の宇宙ではすべての粒子がループ状になっていた、という理論 | スラド サイエンス

    粒子からループができる機構は専門外なので、そういうもんなの?程度しか分からなかったが、ループができた後の話は理解できた。 このループはすぐ潰れて不安定だが、複数のループで結び目ができる(輪っかの中に別な輪っかが通って編み目になる)とすぐ潰れられずに長持ちする。無数の結び目ができて、初期宇宙はループで満たされた。 ループは宇宙をインフレーション膨張させるエネルギーを供給した。 インフレーションが進むとループは崩壊して、インフレーションは終わった。 ループ(輪っか)による結び目が作られるのは3次元に限られる。(幾何学的な理由。2次元では輪は交差できないし、4次元以上では絡まない) 宇宙はもともと高次元だが、このループによる結び目のできた3次元方向のみインフレーションが進み、残りの次元は小さいまま残された。 その結果、我々は3次元空間に住んでいる。

  • arxiv に P≠NP 問題を解決した論文が投稿される | スラド サイエンス

    計算機科学の未解決問題であるP≠NP予想を解決したとする論文がarxivに投稿された(結城浩氏のツイート、論文のページ)。 NP完全問題は、巡回セールスマン問題のような、入力(重み付きグラフと閾値)に対する証拠(巡回経路)があれば入力を多項式時間で判定できる問題の中では最も難しいものである。NP完全問題を多項式時間で解くアルゴリズムはまだ見つかっていない。そのようなアルゴリズムが存在すればP=NPであり、存在しないならばP≠NPであるが、現在までどちらなのか分かっていない。 今回投稿された論文では、P≠NP(つまり、NP完全問題は多項式時間で解けない)と結論付けている。著者が計算機科学の専門家(大学の情報科学科の教授)である点から、この論文に期待する意見もある。しかし、arxivには査読の仕組みがないため、この証明が正しいかどうかは、現段階では不明である。 ところで、P≠NP問題を解決した

    arxiv に P≠NP 問題を解決した論文が投稿される | スラド サイエンス
  • 子供の数を減らすことが二酸化炭素排出量削減に最も効果的という試算 | スラド サイエンス

    地球温暖化の原因となる二酸化炭素排出量の削減には「少子化」が大きな効果があるという調査結果が発表されたという(Forbes)。 この調査結果は、スウェーデン・ルンド大学の研究者らがまとめたもの(Environmental Research Letters掲載論文)。 この論文では、個人の生活の変化によって二酸化炭素の排出量がどれだけ変化するかが試算されている。その結果、大きく二酸化炭素排出量を削減できるものとして「子供を1人減らす」(年間58.6トン)、「自動車を使わない」(年間2.4トン)、「飛行機による移動を避ける」(大陸間1往復あたり1.6トン)、「野菜ベースの生活」(年間0.8トン)があるという(括弧内は削減できる二酸化炭素排出量)。 いっぽう、従来の取り組みであるリサイクルやLED照明の利用などはこれらと比べて大幅に効果が低いという。

    子供の数を減らすことが二酸化炭素排出量削減に最も効果的という試算 | スラド サイエンス
  • アフリカのある地域では多くの象が牙を持たずに生まれてくる | スラド サイエンス

    アフリカで、牙を持たずに生まれてくる象が増えているという。これは象牙を狙った密猟の結果ではないかと議論されているそうだ(Independent、The Times、ギズモード・ジャパン)。 調査によると、一般的に牙を持たないメスの象の割合は2〜6パーセントだが、アフリカのある地域ではメスの象の98%が牙を持っていないという。アフリカでは長い間象牙を狙った密猟が問題となっており、そのために多数の象が殺されていた。また、牙を持たないメスから生まれた子孫は牙を持たない確率が高い。その結果、このように牙を持たない象が増えるようになったのではないかとされている。 また、牙を持った象も、そのサイズが以前の半分程度に小さくなっていることも確認されているそうだ。しかし、象の牙は水やべ物を掘り出すための道具であり、障害物を排除したり身を守るための武器でもある。さらに性的魅力を示すものでもあるが、これが無く

    アフリカのある地域では多くの象が牙を持たずに生まれてくる | スラド サイエンス
  • 大地震の発生前20~60分前に予兆を観測する新手法 | スラド サイエンス

    東日大震災やその前後の大地震の際、「電離圏」で電子の数が増える異常があったという。これを利用して大地震を発生1時間から20分前に予測する手法を、京都大学の研究者らが開発したそうだ(共同通信、京都大学の発表、Journal of Geophysical Research ‐ Space Physics誌掲載論文)。 大地震と電離圏での電子数の変動に関連性があることは以前から確認されていたが、従来は電離圏の異常を検知するために地震発生後のデータが必要であったため、地震予測には利用できなかったそうだ。それに対し今回の研究結果では、1つのGPS観測局だけで異常を検知するのではなく、クエーサー等の電波星(準星)から放射される電波を、複数のアンテナで同時に相関を取ることで計測する「VLBI(Very Long Baseline Interferometry、超長期線電波干渉法)」にヒントを得た新たな

  • 恐竜の絶滅と同時期にほ乳類も93%が死滅していた、という説 | スラド サイエンス

    恐竜が絶滅した原因は不明だが、その仮説の1つとして、約6600万年前にメキシコのユカタン半島に落ちた隕石が原因という説がある。恐竜の絶滅によってほ乳類が栄え、その後の人類の繁栄に繋がったわけだが、哺乳類もまた恐竜と同じ時期にその93%が死滅していたという研究結果が発表された(THE WEEK、MailOnline、Slashdot)。 これは研究者が北米の化石記録を分析したところ分かったという。さらに、哺乳類はその後失われた多様性を迅速に回復し、その数は以前の約2倍に及ぶことが分かったそうだ。 「恐竜の絶滅の原因が隕石にある」という説では、地球は隕石の落下後に灼熱の環境となり、その後、大気中に舞った塵や埃などによる太陽光が遮られ地球が寒冷化し、環境の変化によって料が激減したとされる。このとき生存者は死んだ植物や動物を大きな順番にべていき、その結果小さな生物が生き残った可能性があるという

  • 実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害な化学物質を含むとの研究結果 | スラド サイエンス

    電子タバコの煙(蒸気)からはこれまでにも有害な化学物質が検出されているが、実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害物質を含むとの研究結果を米ローレンス・バークレー国立研究所が発表した(ローレンス・バークレー国立研究所のニュース記事、 The Vergeの記事、 論文アブストラクト)。 電子タバコの蒸気の成分は使用するリキッドによって異なるが、ほぼすべてのリキッドでプロピレングリコールとグリセリンが主成分となっている。これに着目した研究チームでは、プロピレングリコールとグリセリンのみのリキッドを使用して電子タバコによる吸入実験を行ったという。その結果、アクロレインやホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどを含む31種の有害化合物が顕著なレベルで検出されたとのこと。31種の中には過去に電子タバコの蒸気からは発見されていなかった酸化プロピレンやグリシドールも含まれる。 今回使われた電子タバコ器具は加

  • 地球外生命体が見つからないのはすでに絶滅しているから、という説 | スラド サイエンス

    NASAなどの天体観測により数多くの太陽系外惑星が発見されている。その中には地球と同じような岩石型惑星で生命の誕生に適した位置にあるものも見つかっていることから、研究者たちは地球外生命体の探索に熱心だ。しかし、オーストラリア国立大学の宇宙生物学者Aditya Chopra氏とCharley Lineweaver氏は、こうした惑星に生命体が存在するという考えには否定的であるようだ(astrobiologyWeb、The conversation、Slashdot)。 両氏によると、生命が誕生してもその多くは絶滅しているしている可能性が高いという。地球自体がそうであったように岩石型惑星の初期形成の工程は暴力的で不安定だ。液体の水と居住性と一定の表面温度を維持し、温室効果ガスやアルベドを調節する機能を持ち、生命の生存に適したゴルディロックス・ゾーンを持つ惑星ができあがる確率は非常に低い。約4億年

  • 最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功 | スラド サイエンス

    J・クレイグ・ヴェンター研究所などの研究者らが、人工的に細菌を作り出すことに成功したそうだ(AFPBB、Science誌掲載論文)。 今回作り出された細菌は473個の遺伝子を持ち、生命維持活動や自己複製能力を備えるという。ただ、遺伝子のうち機能を特定しているのは149個で、残りの遺伝子の機能については解明されていないという。 この研究では、ゲノムが非常に小さいという細菌の一種マイコプラズマをもとに、その遺伝子の一部を取り除いてくという作業を行ったという。そのプロセスでは、不必要だと思われた遺伝子が実際には必要なものだったと判明することが繰り返されたようだ。

  • 「まともではない論文誌」への投稿数が最多の日本の大学は? | スラド サイエンス

    最近ではお金を出せば低レベルの学術論文でも「国際会議論文」もしくは「学術研究論文」として受理する組織が急増しており、問題となっています。これらはそれぞれ「predatory conference organizer」や「predatory journal publisher」と呼ばれています。こういったところに論文を投稿した場合、信用を失い、業績にも書けないという問題が発生することから、コロラド大学図書館のJeffrey Beall司書がこのような組織をまとめた「Beal's list」を公開しています。 驚くべき事に、2015年度版のpredatory publisherには700近くのエントリが掲載されています。このリストの妥当性に関しては意見が分かれるところですが、研究者としては内容を理解しておく必要はあります。 さて、多くのpredatory publisherのwebサイトは、利

    「まともではない論文誌」への投稿数が最多の日本の大学は? | スラド サイエンス
  • ブラックホールには形があるのか | スラド サイエンス

    ブラックホールというと黒いもやもやしたものがイメージされるが、ブラックホールにもきちんとした形状が存在するという(medium、Slashdot)。 ブラックホールは完全に重力によって支配されている空間で、中心点に向かってすべてのものを引っ張る力を持つ。すべての方向に対して均等に重力を持つこのことから、ブラックホールは球形である。おそらくは宇宙で最も完全な球体であるといって良いだろうとのこと。 しかし、常にブラックホールが完全な球体であるかといえばそうではないという。ブラックホール同士が合体した場合は、非対称な形状になることもある。この場合、長い時間をかけて振動を続けるという。

  • 「希ガス」という表記は今後「貴ガス」になる? | スラド サイエンス

    ヘリウムやネオン、アルゴンと言った18族元素は「希ガス」と呼ばれている。英語では「rare gas」となるが、この呼称はかつてこれらのガスを抽出するのが困難だったなごりだ。しかし、実際にはそれほど稀な存在ではない。そのため、英語では「noble gas」と呼ばれるようになっている。これを受けて、高校の化学の教科書でもこれらを「貴ガス」と呼ぶものが登場しているらしい(Togetterまとめ、河合塾による新課程研究会レポート:11ページ目に解説がある)。 ということで、現代では「希ガス」を「貴ガス」と書いても誤りではないようだ。

  • 無能な人は自身の無能さに気付けないため自信過剰になる傾向がある | スラド サイエンス

    1999年、学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」で「ダニング=クルーガー効果」なるものが紹介された。これは、「無能な人には己の無能さを認識するに必要な高い知見が欠如しているため、己の無能さを認識することができない」というものである。そのため、無能な人はその無能さに悩まされたり、混乱したり、慎重になったりすることはなく、むしろ不相応な自信を持ってしまう傾向があるのだそうだ(Slashdot、Pacific Standard)。 これは机上の空論ではなく、実際に行われた実験で証明されているとのこと。その人物が持ち合わせている知識や技術が、文章力や感情知能、論理的推論、銃の安全管理、討論、金融知識など何であろうと、いずれにしても無能な人は大概にして自分の能力を過剰に評価してしまうという結果が得られているとのこと。

  • タイピングよりも手書きのほうが学習効果は高いという実験結果 | スラド サイエンス

    米国では、手書きの学習は幼稚園や小学1年生の時期に終わらせ、早期にタイピングを覚えた方が良いという意見があるようだ。しかし心理学者らの行った実験では、手書きの学習効果が高いという結果が得られたという(New York Times)。 インディアナ大学の心理学者Karin James氏は、まだ読み書きの学習を開始していない子供らを対象に、文字や形を見せて3つの方法で再現させる実験を行った。1つめが点線をなぞる方法、2つめが白紙にフリーハンドで写す方法、3つめがコンピュータにキーボードでタイプする方法。その後、子供達の脳をスキャンしながら先程の文字や形を見せたところ、白紙にフリーハンドで写した子供達は、脳の3カ所(左側の紡錘状回、下前頭回、後部盗聴皮質)の働きが活発になったという。ほかの2つの方法を試した子供達の脳では、こうした脳の活動が弱かったとのこと。 また、ワシントン大学の心理学者Vir

  • 薬物で時間の感覚を狂わせることで「懲役1000年」が実現できる可能性 | スラド サイエンス

    哲学者であるRebecca Roache博士率いるチームは、「未来の技術」によって変化する懲罰の形態を探っているという。その一つに、「薬物を使い懲役に服する期間を伸ばす」というものがあるそうだ(The Telegraph、slashdot)。 これは既に存在しているという「時間の感覚を歪める薬物」を使い、服役者の時間の感覚を遅くする、もしくは脳の働くスピードを速めることで、長い年月分の心の働きを短期間に収めるというもの。これを利用することで、「1000年の時間の単位に値する懲役」を実現できるという。 しかし、死ぬまで閉じ込めておくことと、脳を操作して長期間の懲役を実現した後に自由にすることのどちらが道理的なのだろうか。このような問いかけは単に「未来的」な懲罰を探るのではなく、未来の目から現在を見ることで懲罰の道理を再考することが目的であるとのことだ。

  • 情報が伝わらない人は必ず存在する | スラド サイエンス

    ネットワーク理論研究者が、インターネットを通じた情報伝達のシミュレーションにより、どのように情報が伝わっていくかを調べたそうだ。その結果、どのような場合でも「情報が伝わらない個人やクラスタ(集団)が存在する」ことが発見できたという(家/.、The Physics arXiv Blog)。 シミュレーションでは、感染病の拡散と同様のモデルを使用したそうなのだが、感染病の拡散では病原菌を保持している人に接触した人は全て病気に感染するいっぽう、情報の拡散では接触した相手全員に情報を伝えるのが困難である。その結果、情報が伝達されない人や集団が現れる模様だ。研究ではこれを「dark corner」と呼んでいる。どのようにすればdark cornerに情報を伝えられるのか、またどうやってこのdark cornerが形成されるかなどは今後興味深い研究テーマとなりそうである。

  • 急増する「偽学術誌」 | スラド サイエンス

    最近「偽学術誌」なるものが急増しているそうだ (Motherboard の記事、The New York Times の記事、家 /. 記事より)。 昔は学術誌の数も現在よりは少なく、学術誌といえば「Nature」や「Science」といった権威あるものも多かった。学会なども開催しているようなこういった学術誌に掲載されている論文は査読も通っており、真っ当な研究であるとされていた。しかし新たな出版物を立ち上げるのが容易となった今日、「偽学術誌」なるものが雨後の筍のように出現しているという。これらの偽学術誌は掲載にあたり数十万円、またカンファレンスに参加するのに更に数十万円積む必要がある場合もあるそうだ。厄介なことにこの偽学術誌は著名な学術誌に名前をよく似せていることが多い。例えば今年開催された「Entomology-2013」というカンファレンスは昆虫学分野の権威ある学術誌「Entomol

    急増する「偽学術誌」 | スラド サイエンス