ブックマーク / tojikoji.hatenablog.com (17)

  • 【書評】科学の進歩がもたらしたディストピアの歴史『禍いの科学 正義が愚行に変わるとき』 - Under the roof

    禍いの科学 正義が愚行に変わるとき 作者:ポール・A・オフィット 発売日: 2020/12/08 メディア: Kindle版 グロテスクな装丁に『禍い』なんて禍々しいタイトルだったので、戦争や兵器の凄惨な歴史を紐解くかな〜なんて手に取ったら全く違った。 書は「優生学」や「アヘン」「マーガリン」などの、科学により生み出された、人類にとって有益になると信じられたものが、実は禍と呼ぶべきとんでもない悪影響を及ぼしたものについて、歴史的・科学的に詳しく解説したものだ。 当に人類のための科学的なものだったの?センセーショナルな書き方をして強烈な印象付けしてない?って思ってしまうくらいに全章とも強烈。特に驚いたのがロボトミー手術の章だ。 脳に直接アイスピック ロボトミーとは、1930〜40年代頃、主にアメリカで行われていた「精神病の治療目的の手術」だ。主に脳の前頭葉白質切除という、脳の一部に直接

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  • 【書評】カモノハシのスペックと歴史『カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語』 - Under the roof

    カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語 (生物ミステリー) 作者:浅原 正和 発売日: 2020/07/13 メディア: 単行(ソフトカバー) 皆さんご存じ、カモノハシ。 でも、実際はカモノハシについてどれくらいのことを知っているだろうか。 変わった見た目、哺乳類なのに卵を産む、オーストラリアに生息、あたりが基中の基情報だろうか。そして、哺乳類・鳥類・は虫類といった生物の分類上の「例外」として扱われる存在でもある。 カモノハシっていう名前も覚えやすいし、「哺乳類なのに、卵」という例外のパターンも覚えやすい。見た目もどことなく愛らしいので、「自分はカモノハシが嫌いで見るのも嫌だ!」なんて人にも会ったことはない。 だけど、その生態についてどこまで知っているか?というと、意外と研究の進んでいない生物なのだそうだ。カモノハシ自体はとてもデリケートな生物で、オーストラリア以外での

    【書評】カモノハシのスペックと歴史『カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語』 - Under the roof
  • 【書評】リア充糾弾によりファシズムを学ぶ『ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか』 - Under the roof

    ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか 作者:田野 大輔 発売日: 2020/04/17 メディア: Kindle版 ファシズムと聞いて、なにを思い浮かべるだろうか。 誰でも歴史の授業で聞いたことはあるだろう。そして、真っ先に浮かぶのはナチスだという人が多いだろう。 そもそもファシズムとは、第一次大戦頃にドイツやイタリアで台頭した独裁的・全体主義的な政治体制のことで、歴史的現象を指す言葉だ。 ただ。有名なナチズムでさえも多様なファシズムのあり方の一つであり、根的な質を一つに絞るのは難しい。 よって、書においてファシズムとは「集団行動がもたらす独特の快楽」に焦点を当てている。大勢の人々が強力な指導者に従って行動するときの熱狂、攻撃性の強さ。それはファシズム独特のもので、こういった共同体統合による行動の仕組みこそがファシズムの怖さであるのだ。 甲南大学文学部教授である著者は、自身の授

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  • 【書評】完全にIを超えたⅡ『三体Ⅱ 黒暗森林』 - Under the roof

    三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 三体Ⅱ 黒暗森林(下) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 久々に止まらなくなった。夜更かししてまで一気読みしたのはいつ以来だろう。 完全に前作『三体』の続きなので、内容を覚えている人はいいが忘れた人はあらすじをネットで見てから読んだ方がいい。未読の人はちゃんと前作読んだ方がいい。前作も破格の面白さだから。 前作は異星文明である『三体』世界から、三体人が地球侵略に向かって来る、襲来は400年後だ!という場面で終わった。 そして作は、その三体人侵略までの400年、地球人類側がいかに対策をするかという話だ。 三体人襲来までは400年、準備期間は充分あるように見える。だが圧倒的に進んだ三体文明を相手に、400年で人類は革新的な技術などを得て対抗する手段を構

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  • 【書評】恐るべきポテンシャルの生物『ハダカデバネズミのひみつ』 - Under the roof

    ハダカデバネズミのひみつ 発売日: 2020/08/15 メディア: 単行 ハダカデバネズミについて、そのインパクトのある名前と姿は当然知っていた。だが、内に秘めた驚異的なポテンシャルについて、僕は1割も知らなかったことを思い知らされた。 その名前と見た目で、スベスベマンジュウガニとかトゲアリトゲナシトゲトゲみたいにたまに動物系テレビ番組とかWEBのまとめサイトとかで目にするお笑い動物的な存在だろ…と思っていた自分を戒めたい。こんなに面白くて科学的な可能性を秘めた奴だったなんて… まず特徴的なその出っ歯。ハダカデバネズミはアフリカ東部のケニアなどの草原に生息し、地中にトンネルを掘りコロニーを形成しているのだが、トンネルをこの出っ歯で掘る。繰り返す。トンネルを、出っ歯で掘り進む。 地中生活を送る生物の多くは強靱な前脚でトンネルを掘るイメージだが、まさかの歯。歯をツルハシのように使い、土をど

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  • 【書評】そう、人の意見は変えられないのだ!『事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学』 - Under the roof

    事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学 作者:ターリ シャーロット 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2019/08/11 メディア: 単行 書のタイトルを見た瞬間、「ああ、反ワクチン派の人や、代替医療にハマってしまう人たちのことかな…」というのが頭に浮かんだんだが、まさにそんな内容だった。 まず書の冒頭では、2016年の米国大統領選挙の前年に行われた、共和党の候補者討論会の様子が引き合いに出されている。 小児神経外科医のベン・カーソンと、不動産王ドナルド・トランプ。移民問題と税金に関する討論の間に、自閉症とワクチン摂取との関連性について議論が持ち上がった。 トランプはワクチン摂取と自閉症に関連があるという発言をしているが、それについてどう考える?と聞かれたカーソンは、「ワクチンと自閉症の相関を示す結果は報告されていない。トランプ氏だって頭がいいんだから、論文

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  • 【書評】中国SFってだけじゃなく、小説として最強『三体』 - Under the roof

    三体 作者: 劉慈欣,立原透耶,大森望,光吉さくら,ワンチャイ 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2019/07/04 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 各所で話題になった書。 やっぱり今は中国SFが熱いらしい。ケン・リュウも『紙の動物園』以降、個人的には「絶対に毎作品チェックすべき作家」になったし、ここ何年かは日で出版される中国SFってかなり多くなっているイメージだ。 ただ、ケン・リュウは正確には米国在住で作品の出版もまずは米国からのようなので、中国SFってカテゴリーが適当かどうかわからない。 だが、そもそもケン・リュウ自身が翻訳した中国SFアンソロジー『折りたたみ北京』の序文において「アメリカSFの特徴を挙げろと言われても人それぞれ違うだろうから、中国SFだって同じだ」的なことを述べていたので、余計な先入観持たずに各賞を受賞するような素晴らしいSFを読んで楽しめ

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  • 【書評】最先端の無人兵器解説書『無人の兵団』 - Under the roof

    無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争 作者: ポールシャーレ,Paul Scharre,伏見威蕃 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2019/07/18 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 無人兵器の解説書として現状における決定版。 何せ、技術の進歩が凄まじい。スマホやドローンの爆発的な普及により、電子機器の小型化が著しく、それは兵器においても当然そうなわけだ。 昔、P・W・シンガー著の「ロボット兵士の戦争」というを読んで、あれこそ無人兵器解説書の決定版だろと思っていたが、あのも2010年発刊なので今やもう古い。 そこで書だ。最新鋭の無人兵器の解説を読むだけでもワクワクするが、技術力だけでなく大切なのはその運用方法を含めた政治的な議論である。その点も書は抜かりなく、だからこそ現状の決定版と言える。 まずは無人・AI搭載兵器の現状について。 今の戦場

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  • 【書評】結局この作家は全作品傑作です。『生まれ変わり』 - Under the roof

    生まれ変わり (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者: ケンリュウ,牧野千穂,古沢嘉通,幹遙子,大谷真弓 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2019/02/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 『紙の動物園』『母の記憶に』の短編集、そして様々な中国人作家の作品を自身が精選したアンソロジー『折りたたみ北京』と、関わった作品すべてが面白かったケン・リュウの短編集第3弾。 で、もちろんこれも期待通りの面白さだった。 前2作まででは、心の琴線に触れるような泣ける話こそがケン・リュウの真骨頂だと思っていたんだが、書収録作品はかなりバラエティに富んでいて、今までのケン・リュウ作品をいい意味で裏切ってくれた。 冒頭の3作『生まれ変わり』『介護士』『ランニング・シューズ』はどれも重めの心理描写で「ああ、ケン・リュウやっぱり凄いね…」って感じで読み始めたんだが、その次の『化学調味料ゴー

  • 2018年上半期に読んだ本のベスト - Under the roof

    もう2018年半分終わるのか… ついこの間息子にクリスマスプレゼント渡したばかりの気がするし、4月に子どもたち3人とも保育園で進級したから既に新しいクラスになって3か月たつのに、いまだに前のクラスに連れて行きそうになるしで、いまだに体が2018年に慣れてない。 ただ、個人的に半年に一度のルーティーンとして上半期下半期それぞれで読んだのおススメをまとめることにしているので、今回も少ないながらフィクション、ノンフィクションそれぞれを3冊ずつ、印象に残ったたちを紹介したい。 まずはフィクション ◆Ank: a mirroring ape Ank: a mirroring ape 作者: 佐藤究 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/08/23 メディア: 単行 この商品を含むブログ (5件) を見る 2026年、京都。テロや略奪行為ではなく、「人がそれぞれお互いに殺し合う」という

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  • 【書評】中国のSF作家はどれだけ未来を見ているんだよ…『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』 - Under the roof

    折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036) 作者: 郝景芳,ケンリュウ,牧野千穂,中原尚哉,大谷真弓,鳴庭真人,古沢嘉通 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/02/20 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 『紙の動物園』『母の記憶に』の両方がとんでもなく面白かったケン・リュウが選出したSF短編集。で、これもまた全作品ハズレなしの最高の短編集だった。 そもそも中国SFとはなんぞやと。SFの世界に中国風のドラゴンや拳法とかが出てくんのかななんて安易な発想してたんだが、こんな想像に対して書冒頭においてケン・リュウ自身が「序文」として、 “100人のさまざまなアメリカ人作家や批評家に、"アメリカSF"の特徴を挙げるよう頼むところを想像してみてください──100の異なる回答を耳にするでしょう。おなじこと

  • 僕をSF沼に落とした5作 - Under the roof

    srdk.rakuten.jp 面白かった。 『古典は除く』『手に取りやすいように文庫化されているもの』 この2つの縛りだけでとてもありがたい。 『戦闘妖精・雪風』と『火星の人』は既読で、当たり前だがどちらもめちゃくちゃ面白かった。雪風のほうは続編の『グッドラック』と『アンブロークンアロー』も当然面白い。続編になるほどSF色も増していくので、雪風を入門として続編へと読み進めていくといつの間にかSF沼にどっぷり浸かることができる。 ほかの3つは未読。コニー・ウィリスは以前『航路』を読んだんだが、長さに飽きてしまい読みかけのままだ。今からでも読み直してみようかなと思う。 こういう記事を読むと、自分でも同じ条件で面白いSFを紹介したくなる。というわけで、『古典は除く』『文庫化されている』縛りで、おススメ作品を紹介しようと思う。 ◆『老ヴォールの惑星』 老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フ

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  • 【書評】わかりやすいブラックホール『ブラックホールをのぞいてみたら』 - Under the roof

    ブラックホールをのぞいてみたら 作者: 大須賀健 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/07/28 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 凄くわかりやすくて面白い、まさにブラックホールの入門書にうってつけの内容。 宇宙に関する謎はたくさんあるが、特にブラックホールっていうのは面白そうで中二心をくすぐられて詳しく知ってみたいと思わせる魅力が高い。 『特殊相対性理論』や『事象の地平面』や『重力波』とか、そんなブラックホールの周りを取り巻く言葉たちもかっこよくて中二っぽい。 で、まさに書ではそんなかっこいい言葉たちをわかりやすく噛み砕いて説明したうえで、ブラックホールというものの実態に迫っていく。 冒頭から特異点と事象の地平面という言葉を駆使してブラックホールの性質について説明され、解説図もついているためすんなりと形としてのブラックホールのイメージが頭の中に入って

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  • 2017年下半期に読んだ本のベスト - Under the roof

    今年も終わり。はそれなりに読んではいるが、しっかり読み込んでブログ記事にまでしたは少なかった。 そんな中でも、とくに面白かったと感じるをフィクション・ノンフィクションとそれぞれ3冊ずつ紹介したいと思う。 今年の上半期はすでにまとめてあるので、7月以降の下半期に読んだ中からチョイス。 まずはフィクション部門。 ◆ここから先は何もない ここから先は何もない 作者: 山田正紀 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017/06/20 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 日が打ち上げた無人探査機が、火星近郊の小惑星『ジェネシス』へ向かいサンプル回収するはずが、なぜか接近中に別の小惑星『パンドラ』へと着陸。そして回収したサンプルから発見されたのは、なんと『エルヴィス』と名付けられた化石人骨だった。なぜ、探査機は別の小惑星へと目標を変え、しかもそ

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  • 2017年上半期に読んだ本のベスト5冊 - Under the roof

    2017年ももう半分終わる。次男も4月から保育園に通い始め、毎朝、そして毎夜、事だ着替えだ登園だ風呂だと無限に続く育児ルーティーンであっという間に時が流れていく。自分の時間は仕事をサボりでもしないと取れない。 そんな日々でも、合間にちょこちょこと趣味読書を挟んで自分の心の健康を保っていた。せっかくなので、2017上半期に読んで面白かったをわずかだが振り返ってみようと思う。 ◆老ヴォールの惑星 老ヴォールの惑星 作者: 小川一水 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/11/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (4件) を見る みんなこれが面白いことは知っていると思うけど、僕は今年の1月に読んだのが初見だったので改めて「面白かった」と言わせていただきたい。 中編が4つ収録されていて、ハズレなし。基SFなんだが、ホラー、ミステリー、感動、いろんな要素が詰

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  • 2016上半期に読んだ本のベスト10冊 - Under the roof

    今週のお題「2016上半期」 上半期。光陰矢の如しで、もう当になにやったか覚えてない。仕事育児に忙殺された。 ただ、せっかくブログをやっているので、上半期に読んだでよかったものでもまとめてみようと思う。 小説とかのフィクションと、それ以外のノンフィクションを5冊ずつ。 ちなみに、作品の前に1.とか2.となってるけど、順位とかじゃなくて単純に読んだのが古い順にナンバリングしただけなのであしからず。 1.『太陽の簒奪者』 太陽の簒奪者 (ハヤカワJA) 作者: 野尻抱介 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2005/03/24 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 131回 この商品を含むブログ (168件) を見る Kindleの年末セールで買った小説。 僕は小説のジャンルとしてはSFが一番好きで、ハードだろうがソフトだろうが国内外問わず読む。 そんな僕がこういう有名作品を

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  • 【書評】『カササギ殺人事件』と、「下巻、ある?」案件について - Under the roof

    カササギ殺人事件 上 (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: 2018/09/28 メディア: Kindle版 カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: 2018/09/28 メディア: 文庫 『バーナード嬢曰く。』という漫画をご存じだろうか。 読書好きで読書ブログ覗くような人なら認知率はかなり高いんじゃないだろうか。読書好きの登場人物たちが読書あるある的な出来事を交わし合う学園日常的な漫画で、元ネタのを知らなくても楽しめるし元ネタを読んでいるとより面白い。 バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス) 作者:施川 ユウキ 発売日: 2020/04/28 メディア: Kindle版 で、それの5巻にこの『カササギ殺人事件』が登場する。 の内容にはほとんど触れずに、ただ登場人物たちが上巻を読み終わった後、

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