#04■固有状態とは? 作用素は「作用する」のですから入力とは違うものが出力されます。 そうでなければ作用したといえません。 しかし稀なケースとして、入力と全く同じものが出てくることもあります。 作用するのを忘れたわけでなく、正しく作用したにもかかわらず、入力と出力が一致するのです。 例えば、カンパリを入れるとカンパリソーダを出力し、焼酎を入れたら酎ハイを出す作用素に、「炭酸水」を入力した場合です。 炭酸水の炭酸水割りを作ると、結果は炭酸水です。 作用素は正しく機能しましたが、出力は入力と同じです。 作用した結果が作用する前と同じものであるとき、この入出力のことを固有状態といいます。 固有状態は作用素によって異なります。 その作用素に固有の(独特の)状態という意味で「固有状態」と呼ぶのです。 固有状態には重要な意味があります。それは、作用素が行う作用の「本質」が固有状態に表れるということで