モバイル先進国、韓国をウォッチしながら、新しいモバイル関連ビジネスの種を見つけていく本連載。今回は韓国で世界に先駆けて実用化される見込みのトラフィックオフロードの世界標準規格「ANDSF」についてレポートする。 韓国ではスマートフォンの普及率がすでに全加入者の50%を超えている。韓国の携帯電話加入者数は約4000万であり、すでにスマホユーザーが2000万加入以上いる計算だ。当然この急激なスマホ化は移動体通信事業者のインフラにも多大な影響を与えており、日本と同様、様々な問題が発生している。例えば、多くの人が密集する江南や明洞エリアでは接続が切断されたり、そもそも3Gで接続できない事象が頻繁に発生している。 こうしたなか、韓国で今注目されているのが3G-Wi-Fiオフロード技術の1つである「ANDSF(Access Network Discovery & Selection Function)