強烈な価格の下落で、ついに国内太陽電池メーカーが破綻。世界的な供給過剰で、上流から下流まで撤退が相次いでいる。供給過剰の解消が先か、破綻が先か。我慢比べは続く。 12月5~7日に開催された太陽電池の展示会「PVJapan 2012」。会場となった千葉・幕張メッセには連日1万人以上が来場し、盛況のうちに閉幕した。 特に人出が多かったのが、太陽電池メーカーのブースが集まるエリア。だが、ここにポッカリと空いた空間があった。太陽電池メーカーのYOCASOL(ヨカソル、福岡県大牟田市)が出展を予定していたスペースだ。 同社は開幕1週間前の11月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。欧州太陽電池市場の失速に、強烈な価格下落が加わり、ついに国内太陽電池メーカーが破綻した。 同社の前身は、中堅太陽電池メーカーだったMSKの福岡工場。MSKは2006年、今や太陽電池生産量で世界トップを走る中国サンテ