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その日は突然やってきた。「コンピュータが人間を超えるには最低でもあと10年はかかる」――そういわれていた囲碁の世界で、米Googleが開発した囲碁AI(人工知能)「AlphaGo」(アルファ碁)が人間のトップ棋士相手に完勝した。 “人類代表”としてAIと戦ったのは韓国出身のプロ棋士、イ・セドル九段だ。ここ10年の囲碁界では世界最強と目され、そのあまりの強さに「魔王」の異名を取る彼を、Googleは対戦相手に指名した。対局は五番勝負で、2016年3月9日から15日までの1週間をかけて行われ、どちらかが先に3勝したとしても5戦すべてを最後まで戦い抜く契約になっていた。 結果は第3局までを終えて、AlphaGoの3戦全勝。あまりに底の知れない強さに、「このまま人間側の全敗が濃厚なのでは」という声も高まる中で、その手は打たれた。第4局目、やはりAlphaGoが優勢と見られていた局面で、イ・セドル九
今日の名言「アルファ碁との戦いを見ると、人間の理解力を疑わざるをえない」もう天然知能じゃどうにもならない。今後すべての業種、全ての領域でこれが浸透していく。人間が働かなくていい時代までもう秒読みだ。 / “[第三局] 人工知能「…” https://t.co/XyCPK0PT2y — Xevra Lindich (@xev_ra) 2016年3月13日 実に感無量だ ついに人工知能が人類を超えた事が確認された。唯一人間が得意だった囲碁でAIが勝ったという事は、今後AIはどんな領域においても問題さえ設定されれば人類を打ち負かす事ができる事を意味する。もう未来永劫人類はAIに勝つ事は無いのだ。 もちろん、現状のAIは世界観が無いので価値観もなく、問題も設定しない。だから直ちに社会の何かが変わる訳ではないが、産業の全領域、全分野でじわじわとAIの活用が進み、気が付いたら人間にやらせる仕事が無くな
2016年03月12日10:18 カテゴリ AlphaGoというモンスター、あるいは天使 第二局の記事を書いた際に、AlphaGoが従来の人間の常識ではありえないような中央重視の厚い碁を打って、しかも勝ってしまったことを指摘した。その後、韓国のプロがその事を認めている記事を教えていただいた。 なぜAlphaGoにそういうことが可能なのか、その仕組みについて諸記事を参照しながら考えてみたい。 1. チェスの歴史 チェスでカスパロフがディープブルーに負けたのが、この種の歴史の発端である。 その際に、ディープブルーは、チェスの指し手の組み合わせをしらみつぶしに読む「全幅検索」と呼ばれる手法を採用していた。 そして、ディープブルーの巨大なマシーンで、いわば「力ずく」で様々な指し手を読んで、カスパロフを負かしてしまったのである。 2. 将棋の歴史 将棋はチェスより盤面が広くコマも多い。さらに取った駒
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