日本には昔から理屈に合わない「美徳」が根付いています。 昼寝は「怠け者」の象徴として語られてきました。 しかし、最近では睡眠の重要性について医学的に解明され、 昼寝の効用が見直されています。 74歳の佐々木さん(仮名)は最近よく眠れません。 連休も終わり、 孫も遊びに来てくれません。 日中はぼんやりと過ごし、 夕食後にテレビを見ながらうたたねしてしまいます。 そのあげく、夜は眠れなくなって困っています。 広島国際大の田中秀樹先生は、 不眠で悩む高齢者を対象に、 昼食後の短時間昼寝と 夕方の軽運動(軽いストレッチや腹式呼吸で習慣づきやすいもの) の指導を四週間、週三回行いました。 すると、 昼間の覚醒の質が向上、 夕方から就床前にかけての居眠りが減り、 夜間の睡眠が改善することがわかりました。 また、日中の眠気が改善し、 活動のメリハリもでてくること、 精神健康も改善することがわかりました。
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