JR東日本は5日夜、東京都のJR中央線三鷹-国分寺間(約6キロ)で高架への切り替え工事を始めた。この区間には13カ所の踏切があり、うち7カ所は1時間で40分以上遮断機が下りたままの「開かずの踏切」だった。6日朝に工事が完了すると、同区間の踏切はすべて廃止される。【堀智行】 中央線は都内では、東京駅(千代田区)から高尾駅(八王子市)までの約53キロを東西に走る。交通量の多い道路と交差する踏切が多く、1時間のうち59分間も遮断機が下りている踏切もあった。交通渋滞や歩行者が渡りきれないなどのトラブルが相次いだため、都やJR東日本が95年、約1700億円をかけて三鷹-立川間の高架化に着手。下り線は1月に工事が完了した。 上り線の高架切り替え工事は5日午後9時から始まり、三鷹-立川間の電車が大幅に運休となった。来年度には残る国分寺-立川間の上り線の高架化も完了する予定で、この区間の踏切5カ所が廃止と