日用品大手のユニ・チャームは世界不況や少子化などの影響をものともせず、2010年3月期に連結売上高3780億円、同営業利益385億円と5期連続の増収増益を見込んでいる。 好業績の最大の要因は、業務改善に絶えず取り組み、その成果を出し続けている点にある。「SAPS(Schedule Action Performance Schedule=サップス)経営」と呼んでいる独自の週次目標管理制度がその柱だ。 計画を立て、実行し、振り返って、さらに次の計画を立てる――。これを週次の目標と実行計画にまで落とし込み、改善を積み重ねていく。開発・生産・営業などの部門にかかわらず、全社員が毎週、「SAPS経営会議」「部門SAPS会議」「小集団SAPS会議」のいずれかに参加し、歯に衣を着せずに個々の業務を改善するためのアドバイスを出し合っている。 この制度を導入した高原豪久社長は2003年10月から、SAPSの